ワイモバイルとソフトバンクから新しいポケットWi-Fiが発売されました。
同じグループ企業ってこともあり、過去シリーズでは
603HW(ワイモバイル)
↓
601HW(ソフトバンク)
というように、数字が違うだけで同じモデルを販売してきました。
ちなみにモデル名の数字の後ろにある「ZT」は中国メーカー「ZTE」、「HW」は中国メーカー「HUAWEI(ファーウェイ)」を意味しています。
ワイモバイルはソフトバンク系列会社で使ってる回線も一緒なので、基本的に数字が違うだけで製造メーカーは一緒だったんですよね。
でも2019年発売モデルでは、ついに?かどうか知りませんが異なるメーカー製になりました。
801HW → 802ZT
いったい何があったのよ?
ってまぁアメリカによるファーウェイ叩きの影響でリスク分散したのかな?とは思いますが、メーカーが違うほうが選ぶ時の楽しみは増えていいとも思います。
いままではスペックもデザインも一緒で面白みがなかったんですよね。
というわけで今回は、比較しがいがありそうなワイモバイル「801HW」とソフトバンク「802ZT」の違いを調べてみました。
801HW と 802ZTを徹底比較!ワイモバイルとソフトバンクならどちらを契約すべき?
見た目を比較
801HW(写真左):幅128.4 × 高65.6 × 厚13.8mm
802ZT (写真右):幅112 × 高67.5 × 厚15.6mm
正面デザイン
ほぼ同じようなサイズ感ですね。
801HWがネイビー、802ZTはブラックで、それぞれ一色のみです。
過去モデルはホワイトともう一色の2色展開だったんですが、このモデルからは選択肢がなくなりました。
コストダウンのためですかね。
ディスプレイは2機種とも2.4インチでアイコン配置も似たようなもの。
操作性に大きな違いはないでしょう。
個人的に右側802ZTのほうがシンプルで好きですね。
背面デザイン
どちらもつや消し塗装で落ち着いた雰囲気。
HUAWEIはメーカーロゴをきっちり入れてますね。
対するZTEは主張控えめで好印象。
とはいえ、どちらも尖ったデザインを取り入れているわけじゃないので大きな差はありません。
色で選んでしまうのもありかもしれない。
スペックを比較
モデル名 | 801HW | 802ZT |
---|---|---|
発売日 | 2019/3/7 | 2019/7/26 |
メーカー | HUAWEI | ZTEコーポレーション |
サイズ | 幅 128.4mm 高 65.6mm 厚 13.8mm | 幅112mm 高67.5mm 厚15.6mm |
重さ | 約145g | 約153g |
ディスプレイ | 未記載 | 約2.4インチ クォーターVGA |
バッテリー容量 | 3000mAh | 3000mAh |
連続通信時間 | 約8時間(省電力設定OFF時) 約10時間(省電力設定ON時) ※キャリアアグリゲーション非適用時 | 約12時間(省電力設定OFF時) 約13.5時間(省電力設定ON時 |
連続待受時間 | 約900時間 (無線LAN OFF時) | 4G LTE(FDD-LTE):約1590時間 4G(AXGP):約1590時間 3G(W-CDMA):約1650時間 |
同時接続台数 | 最大16台 | 最大16台 |
Wi-Fi規格 | a/b/g/n/ac | a/b/g/n/ac |
外部メモリ | × | x |
データ通信方式 | 3G(海外のみ) FDD-LTE AXGP TDD-LTE | 3G FDD-LTE AXGP TDD-LTE |
下り最大速度 | 972Mbps | 988Mbps |
上り最大速度 | 37.5Mbps | 37.5Mbps |
対応バンド | 1/3/8/11/28/41/42 | 国内 1/3/8/11/28/41/42 海外 1/2/3/4/8/12/17/28/41/42 |
対応周波数 | 700/900 1500/1700 2100/2500 3500MHz | 700/900 1500/1700 2100/2500 3500MHz |
Massive MIMO | ○ | 未記載 |
国際ローミング | LTE AXGP 3G | 未記載 |
インターフェース | Type-C | 未記載 |
防水 | 未記載 | IPX2 |
防塵 | 未記載 | IP5X |
付属品 | なし | 未記載 |
802ZTは公式サイトに掲載されていない情報が多くあいまいなのでご了承ください。
2機種ともほぼほぼ似たような性能ですね。
ソフトバンク802ZTは国内の3G回線にも対応していますが、2019年11月にガラケー向けの多くの機能が停止すると発表されていますし、もってあと2~3年くらいでしょう。
こちらを選ぶ理由にはなりませんね。
ほんとうに別メーカーなの?って言いたくなるくらい同じようなスペックなので、性能差で選ぶのはかなり厳しいと言えますね。
2機種それぞれの特徴
公式サイトでアピールしているそれぞれの特徴について「誇大表現がないか?」などをチェックしてみました。
ワイモバイル801HWの強み
- 下り最大972Mbpsを実現し長時間の電池持ちで安心
- 5G有力技術 Massive MIMO対応。混雑エリアでも快適に楽しめる
- QRコードを利用したかんたん接続
- WiFi 対応機器同時接続可能台数16台
- 安心長時間バッテリー
1.下り最大972Mbpsを実現し長時間の電池持ちで安心
①の最大972Mbpsは一般的な光回線インターネットの最大速度1Mbpsに匹敵するレベル。
ワイヤレスでこの速度は十分スゴイんですが、数値だけならソフトバンク802ZTが上ですし、ドコモ・WiMAX(au)はすでに1200Mbpsを超えています。
他と比べると見劣りしてしまいます。
ちなみに対応エリアは「下り最大972Mbpsの提供エリアは東京都・千葉県・神奈川県の一部で提供中」とのこと。
今後東名阪から順次拡大予定なのでまだまだです。
バッテリー持ちに関してはスペック表にあるように最大10時間もてば十分。
WiMAXにはもっと長持ちするものもありますが、このスペックなら問題ないでしょう。
2.5G有力技術 Massive MIMO対応。混雑エリアでも快適に楽しめる
これは使ってみないと何とも言えませんが、全国対応はまだまだ先となりそうです。
駅や繁華街などから順次広げていっているようなので、大都市エリアで利用する機会が多い人にはいいですね。
3.QRコードを利用したかんたん接続
QRコード読み込みだけで設定完了は非常に便利です。
通常スマホで接続するとしたら、Wi-Fi接続でネットワークを選び、ややこしい文字列のパスワードを入力しなければいけません。
これが結構入力ミスしたりしてイライラするんですよね汗
これがなくなるだけでも助かります。
4.WiFi 対応機器同時接続可能台数16台
16台同時接続はモバイルWi-Fiルーターの中では多い部類です。
あまり使う機会はないと思いますが、スペックが高い分にはいいでしょうね。
5.安心長時間バッテリー
①でも触れてますが、再度アピールするなんて強気ですね。
どうしても推したかったんでしょう。
ただ前の機種「603HW」のバッテリーが2400mAhだったので、かなり増量されたのは事実。
ワイモバイル端末の中では長時間使えるため推しポイントとしてはいいのでは?と思います。
ソフトバンク802ZTの強み
- 下り最大988Mbps※1の高速通信に対応
- QRコードの読み取りによる接続や、スマホなどからの設定変更などができる機能により簡単・便利に使用可能
- クレードルに「Ethernetポート」を搭載しているため有線での接続も可能
1.下り最大988Mbps※1の高速通信に対応
ワイモバイル801HWよりわずかに上の988Mbpsなので、単純にこちらのモデルが速度面で有利なのは確か。
ですが誤差みたいなものではあります。
対応エリアは「東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・愛知県・京都府・大阪府・兵庫県の一部エリアより順次提供中」とのこと。
これらエリアのユーザーさんにはおすすめです。
ちなみにワイモバイル801HWが「東京・千葉・神奈川の一部」なので802ZTのほうが快適に使える可能性大です。
2.QRコードの読み取りによる接続や、スマホなどからの設定変更などができる機能により簡単・便利に使用可能
これはワイモバイル801HWと同じですね。
あるとかなり便利です。
3.クレードルに「Ethernetポート」を搭載しているため有線での接続も可能
こちらは充電台座(クレードルという)があり、LANケーブルで接続可能です。
端末と接続するノートパソコンなどとの通信を有線にすることで安定性アップを期待できます。
Wi-Fi電波を発している電化製品は多いですからね。
家電に囲まれているお宅ではよりメリットを感じやすいでしょう。
以上、2モデルの公式がアピールするポイントを見てきました。
802ZTは持ち時間について触れられていないものの、バッテリー容量は同じなので大差ないでしょう。
速度や対応エリアなどでソフトバンク802ZTが上ですね。
対応エリアを比較
どちらもソフトバンクグループ企業ってことで同じ回線を利用していますが、一応各社の対応エリアを載せておきます。
日本全国のマップはわかりにくかったため、ここでは東京近郊の対応状況(2019/1時点)をチョイスして紹介していきます。
ワイモバイル
ワイモバイルはAXGP回線(アドバンスモード/データ無制限用の電波)の対応エリアも調べられます。
山間部以外はほぼカバーできていますね。
ソフトバンク
AXGP回線の対応状況はわかりませんが、スペック表にもあるとおりワイモバイルと同じく対応しています。
こちらは国内3G回線にも対応しているため、3G対応エリア(ピンク色部分)も調べられます。
海上エリアでもある程度使えるようです。
※3G回線はサービス終了が発表されています
※ソフトバンクお知らせページより引用
料金プランを比較
ワイモバイル | ソフトバンク | |
---|---|---|
縛り期間 | 3年 | 2年 |
月7GBプラン | 3696円 | 3696円 |
無制限(アドバンスモード) | 4380円 | なし |
料金は同じですが、ソフトバンクには無制限プランがありません。
またソフトバンクならしあり期間が2年で有利に見えますが、端末代が3年分割払いになってるんですよね・・・。
毎月割引されているため支払う必要なないものの、途中解約したら端末代の残債を一括請求されるため、実質3年、ではなく次の解約月がくるまでの4年縛りみたいなものです。
さすがソフトバンクさん、やり方がうまい汗
料金プランにおいては、単純にワイモバイルのほうがおすすめです。
どっちを選ぶべき?
月7GBまでで十分、という人なら802ZTもあり。
ですが、端末の性能差は若干あるものの、使い放題プランがあり実質的な縛り期間も短いワイモバイル「801HW」をおすすめします。
ワイモバイルはあくまでソフトバンクのサブブランドではありますが、利用回線は一緒なので本家が優れているわけではありません。
ポケットWiFiに関してはワイモバイルがいいですね。
まとめ
2019年に発売された似たような位置づけのポケットWi-Fi2機種、ワイモバイル「801HW」とソフトバンク「802ZT」を比較してみました。
端末スペックや対応エリアなどでソフトバンク802ZTが有利でしたが、一番大事な契約プランで無制限プランがあるワイモバイル801HWが上と言えます。
アメリカに冷たい対応をされている中国ファーウェイ製品ってところに引っかかる人もいるかもしれませんが、ZTEも同じ中国製。
どっちがいいとも言い切れません。
といわけで、当サイトでは801HWを無制限プランで契約することをおすすめします。