コンパクトサイズで安定性の高さがウリだったWiMAXホームルーター「WiMAX HOME 01」の次期モデル「WiMAX HOME 02」が登場!
サイズはさらに小さくなり、新機能も搭載されました。
そこで旧機種とHOME02を徹底比較!
見た目やスペック、搭載機能の違いなどを比較し、何が変わったのか?HOME02は買いといえるのか?などを解説していきます。
WiMAX HOME 02ってどうなの?旧機種HOME01と比較してみた
まずはHOME02の見た目からチェックしていきます。
HOME01よりさらにコンパクトになったHOME02
画像のとおり奥に細長いデザインです。
で、旧モデルもほかのWiMAXホームルーターに比べてかなりコンパクトサイズになっていたんですが、HOME02ではさらにスリムになりました。
とりあえず文字だけではスリム感が伝わらないので、HOME01と並べてみるとこんな感じです↓
正面サイズを比較
幅が30%ほど小さくなり、高さも25%ほど縮小。
こうやって並べてみると数値以上に小さく感じますね。
背面サイズを比較
小さくなった分、HOME02はLANケーブル用の端子が1つ減りました。
2つの機器をLANケーブルで繋げて使っている人には致命的かもしれませんが、ほとんどはWi-Fiで接続しているはず。
それほどマイナスポイントにはならないでしょう。
デスクトップパソコンなどWi-Fi機能が搭載されていない端末なら、USB挿入型のWi-Fi子機を使えば繋げられます。
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⇒Wi-Fi子機を購入。デスクトップパソコンをWiMAX接続してみました
また「WPS」ボタンもなくなっていますが、上部に移動しただけでちゃんとあるので問題ありません。
側面サイズを比較
奥行きは同じサイズですが、高さはかなり小さくなりました。
上部サイズを比較
側面と同じく、奥行きサイズは同じですが、幅は小さくなっています。
ソフトウェアアップデートがあったときに押すだけで実行できる「update」ボタンはどちらもついてます。
で、HOME01で背面についていた「WPS」ボタンがHOME02ではこちらに設置されています。
デザインについてはこのくらいで。
十分に小ささがわかってもらえたかと思います。
ただ、これだけコンパクトになると性能面が心配になってきますね。
電波の安定性に大きな影響のあるアンテナなどのサイズも当然小さくなってしまいますし。
とりあえずスペックは後ほど比較するとして、まずはHOME02の注目機能を紹介していきます。
HOME02はここがいい!旧機種から進化したポイント
- Wi-Fi対応エリアが約25%アップ
- スマートスピーカーAlexaと連携
- 「こども安心ネットタイマー」機能搭載
上から順に詳しく解説していきます。
1.Wi-Fi対応エリアが約25%アップ
公式のHOME02紹介ページでは「電波の広がりを強化したWi-Fi性能」とアピールされている機能です。
水平方向の電波の届く範囲がHOME01より約25%改善されました(メーカー調べ)。
戸建て住宅で端末は1階、使うのは2階みたい上下にわかれてしまうと厳しいんですが、マンションなどワンフロアの住居なら効果を期待できます。
単純に10mが12.5mに伸びたわけなので繋がりやすさは向上したと言えるでしょう。
家の中心部に設置したら3LDK程度の間取りならすべてカバーできるはずです。
これ以上広い家に住むお金持ちの方は光回線を契約するかWiMAXを2台契約しましょう。
ベランダ側に設置したら玄関付近は厳しいかもしれませんが、我が家の縦長なワンフロアで試してみたところ問題なくつながったので使えるはず。
ホームルーターとしては光回線など固定回線の代わりに契約するつもりの人が多いと思います。
となると自宅内での繋がりやすさは大事なポイント。
リビング・子供部屋・寝室・風呂場・ベランダなど、どこでも快適なネット環境を構築できればストレスがなくなります。
ワンフロアの住まいならこの性能アップは威力を発揮してくれるでしょう。
2.スマートスピーカーAlexaと連携
アマゾン発のスマートスピーカーとして人気の「アレクサ(Alexa)」とWi-Fi接続しておけば、声で通信量チェックやモード切替などができる機能に対応しました。
スマートスピーカーも徐々に浸透してるみたいですし、なかなか新しい方面に手を出してきた印象です。
「アレクサ!通信量教えて!」
と話しかければ専用のスマホアプリをわざわざ開かなくてもわかるわけですね。
たぶんですが「通信”料”」を教えてくれるなんておバカな返しはしてこないはず。
(アレクサを持っていないため試してはいませんが)
ちなみにHOME02にはディスプレイがないので、手元に専用アプリインストール済みのスマホやタブレットがないと通信量チェックや設定もスムーズにできません。
そんなときアレクサを持っている人はかなり便利だと思いますよ。
アレクサでできること
- 通信量の確認
- 通信量の超過状況
- Wi-Fi接続台数
- 通信モード変更
- アップデート
- 電波受信レベル
- 転倒しているランプの説明
- ランプ点灯設定
- 操作方法
- WPSの起動
- お客さん用のゲストSSID設定
- 再起動
あとはアレクサだけと言わず、グーグルホームやLINEクローバにも対応してくれるといいですね。
今後に期待しましょう!
ただ、いろいろできるアレクサではありますが、HOME02とセット購入するほどの必要性は感じません。
アレクサを現在持っていない・あまり興味がない人は、スマホに「NEC WiMAX 2+ TOOL」アプリをインストールしておきましょう。
モード切替などはこちらのツールでも可能です。
3.「見えて安心ネット」「こども安心ネットタイマー」機能搭載
接続した端末情報の表示、不審な接続のブロックなど親御さんがこどものネット利用をチェックできる機能です。
ホームルーターということで、よりファミリー向けの機能を充実させてきました。
教育上良くないと思えるホームページや、知らない人とやりとりできるSNSなどへのアクセス制限は、お子さんの安全確保のために設定しておきたいですね。
またネットの利用時間も制限できるため、スマホゲームに没頭しすぎのお子さんがいるならゲームプレイ時間の制限も可能です。
より生活に密着した機能を充実させたHOME02
HOME02はスペック向上より、生活の中で利便性を向上させてくれる機能に力を入れている印象です。
現状のネット環境では最大速度アップを追及しても実測値は大きく変わらないと思いますし、使い心地の改善を優先させる方面に向かっているのはありだと思います。
ライバルメーカー「ファーウェイ」のホームルーターがスペック主義なのとは真逆なので、個性がはっきり分かれているのは選ぶ側としても選択肢が増えていいですね。
では、スペック面についても見ていきます。
HOME02のスペックをHOME01と比較
機種名 | WiMAX HOME 02 | WiMAX HOME 01 |
---|---|---|
メーカー | NECプラットフォームズ 株式会社 | 左と同じ |
対応回線 | WiMAX2+ au 4G LTE | 左と同じ |
サイズ | 幅 50mm 高 118mm 奥行 100mm | 幅 70mm 高 155mm 奥行 100mm |
重さ | 約218g | 約338g |
同梱物 | ACアダプタ つなぎかたガイド(保証書) Alexa音声操作利用ガイド Wi-Fi設定シート(シール) | ACアダプタ つなぎかたガイド(保証書付) 「らくらく QR スタート」用 QR コード(シール) |
無線LAN規格 | IEEE802.11ac/11n/11a(5GHz帯) IEEE802.11n/11g/11b(2.4GHz帯) | 左と同じ |
有線LAN規格 | 1000BASE-T 100BASE-TX×1ポート | 1000BASE-T 100BASE-LAN×2ポート |
最大同時接続数 | 20台 【内訳】 有線 1台 無線 20台 | 最大22台 【内訳】 有線 2台 2.4GHz 10台 5GHz 10台 |
消費電力 | 約9W | 左と同じ |
電源 | ACアダプタ | 左と同じ |
最大速度 ハイスピード | 下り440Mbps 上り30Mbps | 左と同じ |
最大速度 ハイスピードプラスエリア | 下り440Mbps 上り75Mbps | 左と同じ |
本体色 | ホワイト | 左と同じ |
もっと詳しいスペック情報は詳細版取扱説明書でご覧ください。
NEC公式マニュアルダウンロードページ
⇒https://www.necplatforms.co.jp/support/wimax/wh02/manual.html
本体にはついてない物なので、スマホなどにダウンロードしておくと困ったときに役立ちます。
HOME02はサイズがかなり小さくなったことで、多少スペック面での低下もみられます。
HOME01にはあった一部の機能は搭載されていませんでした。
そこで惜しいポイントをピックアップ↓
HOME02で残念に感じたポイント
- 同時接続台数の減少
- WiMAXハイパワー機能がない?!
目に見えてわかるほどサイズが縮小化したHOME02。
容積が小さくなればいろんな部品もケース内に入らなくなりますし、捨てられた機能もでています。
1.同時接続台数の減少
HOME01の22台→HOME02では20台に減りました。
わずかな数字ではありますがスペック低下はあまりよい印象ではないですね。
ホームルーターにタブレットでネット接続して利用していた学習塾の生徒が21名だったら、このモデルはアウトです。
(そんなピンポイントの状況はまずないと思いますが・・・)
ただ一般ユーザーの家庭で10台以上の機器を同時接続する機会はそれほどないと思います。
あまりに気にするポイントではないですね。
2.WiMAXハイパワー機能がない?!
HOME01の時はしっかりアピールしていた「WiMAXハイパワー」機能。
電波出力をパワーアップしてくれるもので、WiMAX2+回線対応端末としては初めてモバイルタイプの機種「WX05」で導入され、その後HOME01でも搭載されたWiMAXハイパワー機能です。
ただ、HOME02の紹介ページでは一切触れられていません。
代わりになるような機能も書かれていないので、なくなったのかも?
ってなわけでWiMAX運営元「UQ WiMAX」のお客様センター(0120-929-818)に問い合わせてみたら、ページ上の項目で進化ポイントとして紹介した「1.Wi-Fi対応エリアが約25%アップ」が該当するとのこと。
うーん・・・なんか納得いかない感じ。
WiMAXハイパワーってWiMAX基地局とのやりとりでも電波出力をパワーアップさせてくれる機能のはず。
で、もう少し調べてみたらHOME02のニュースリリースページには「WiMAXハイパワー」の文字が使われていました↓
機能説明もWi-Fi性能だけに触れられていますね。
で、HOME01のWiMAXハイパワーに関するQ&A回答文にはこうあります↓
「自宅内や建物内など電波が届きにくいエリアにおいて通信速度(パフォーマンス)が改善」とあり。
さらにはHOME01商品ページにはこうあり↓
図解的にも完全にWiMAX基地局とのやりとりで電波出力を上げる意味合いですね。
ってことは、HOME02とHOME01の「WiMAXハイパワー」は別ものじゃないかと。
UQ問い合わせ窓口でも「Wi-Fi機能だけのもの」「HOME01もWi-Fi機能だけのもの(これは違うと思いますが)」との回答でした。
なので「WiMAXハイパワー」ではなく「Wi-Fiハイパワー」とでも言ったほうがいいかもしれません。
ただ大事なのはアップロードより受信側ですし、Wi-Fi環境はより向上しているので、トータルで見るとプラマイゼロと言えそう。
また本体が手に入ったら実測値を調べて比較し、追記したいと思います。
※HOME02購入!記事最後に追記しました!
契約するならどのプロバイダがいい?
現状扱ってるのは
- UQ WiMAX
- 家電量販店系プロバイダ
- GMOとくとくBB
- カシモWiMAX
- BIGLOBE
- BroadWiMAX
Smafi WiMAX※サービス終了しました- So-net
など
です。
ほとんどのプロバイダで扱っているので、サービスに応じて選べるはず。
ですが、おすすめは「GMOとくとくBB」「BroadWiMAX」の2社です。
WiMAX環境はどのプロバイダで契約しても同じなので、安さで選ぶのが正解と言えます。
そこで2社の強みを簡単に紹介しておきます。
GMOとくとくBBは安さでイチ推しのプロバイダ
安さで選ぶならキャッシュバック額が業界トップの「GMOとくとくBB」で決まり。
新機種でもキャッシュバック額3万円オーバーは魅力的。
トータル料金の安さでここを上回るプロバイダはありません。
対応エリアチェック・詳細は公式サイトで
⇒GMOとくとくBB公式はこちら
※上のリンク先で申し込むと通常ページよりキャッシュバック1000円アップ!
安さとサポートの両方求めるならBroadWiMAX
安さでは少し劣りますが、サポートもちゃんとしてて月額割引に力を入れているのが「BroadWiMAX」です。
私もいまここで契約していて、不満はまったくありません。
キャッシュバックは受け取りが面倒&振込は約1年後になるのが微妙なんですよね。
安さとサポート、お手軽さを好む人はこちらがおすすめです。
対応エリアチェック・詳細は公式サイトで
⇒BroadWiMAX公式はこちら
※追記 本体ゲット!実測値を比較してみました
HOME02レビュー記事で速度計測結果を公開中!
HOME01との性能差はどれくらいあるのか?実測値を交えてレビューしています。
参考記事
⇒WiMAX HOME 02をレビュー!速度計測した結果もあり
リンク先を見るのが面倒な人もいると思うので、ここでもサクッと載せておきます。
(スマホアプリ「RBB SPEED」で計測)
HOME02 | HOME01 | |
---|---|---|
下り平均 | 52.81Mbps | 52.76Mbps |
上り平均 | 10.60Mbps | 15.15Mbps |
ping平均 | 41 | 69 |
一応HOME02のほうが下り速度は速かったわけですが、ほぼ誤差みたいなもの。
一緒と言ってもいいレベルですね。
上り速度はHOME01がかなり上でした。
応答速度(ping)はHOME02のほうが速いんですが、この数値ではどのみち動きが激しいオンラインゲームなどをやるのは厳しいかと思います。
上の項目で触れたなんちゃって「WiMAXハイパワー」機能がどうなるか心配でしたが、計測結果だけを見ると大差ないようでほっと一安心。
ってことで、スペック的にはどちらを買ってもいいですね。
ただサイズが小さい分HOME02が一歩リードって感じです。
どちらにしてもHOME02発売に合わせてHOME01を販売終了したプロバイダがほとんどなので、旧型は中古購入以外で手に入らないでしょう。
新しいモデルを買っておけば問題ありません。
まとめ
日本製WiMAXホームルーター「WiMAX HOME 02」を紹介しました。
ホームルーターとしてはおそらく業界最小サイズのモデルです。
スペック面で大きな進歩はないものの、容積比約40%ダウンでほぼ同じ性能なら十分でしょう。
自宅用のネット環境が欲しい人、固定回線まではいらない人などにおすすめできるWiMAXホームルーターです。
ただHOME01からの機種変更したい人は、HOME01が出てまだ1年少々なので縛り期間真っ最中のはず。
端末代を支払ってまで買い替えても、出費ほどの価値は得られない可能性大です。
次のモデルまで待ちましょう。
ですが、これから新規契約する人はHOME02はおすすめです。