WiMAXルーターメーカーには大きく分けて2つあり、それぞれ次のホームルータータイプを発売しています。
- 【ファーウェイ】
⇒Speed Wi-Fi HOME L02 - 【NECプラットフォームズ】
⇒WiMAX HOME 01
個人的には「どちらもいい機種です!」と言いたいんですが、それでは判断に困るはず。
ファーウェイさんはこのところアメリカに厳しい対応をされてるのでイメージ悪化してる人もいるでしょう。
でもスペック面でこの2モデルは結構違いがあるので、ブランドだけで選ぶのはもったいないです。
そこでL02とHOME01次の項目↓に注目し比較、どっちが優れているか?を調べてみました。
- 注目機能
- デザイン(サイズ)
- 最大速度
- 安定性
- 同時接続台数
- スマホアプリ
- 扱うプロバイダ
自分が気にしているポイントを確認して、どっちにするか選ぶ判断材料にしてもらえれば幸いです。
【お知らせ】2020年1月、「WiMAX HOME 02」発売!
L02やHOME01と比較してみた結果、かなり期待していたんですが、サイズが小さくなっただけで性能は下がった印象ですね。
当サイトではHOME02よりL02かHOME01をおすすめします。
詳しくは比較記事で解説しています↓
L02 vs HOME01徹底比較! どっちがおすすめ?
L02とHOME01には過去モデルになかった新機能が搭載されています。
まずは注目の機能からチェック!
L02とHOME01の機能比較
L02だけの機能 【ギガビット通信対応】
WiMAX初、モバイルルーター全体でも初となる1ギガビット超えのデータ通信に対応したのがL02となります。
現在は東京・埼玉・愛知・大阪の一部地区だけの対応&LANケーブル接続必須ですが、最大1Gbpsという数値は光回線に匹敵するもの。
とくに電化製品をスペックで見がちな男性陣には、こういった大きな数値を見せられるとグッとくる人も多いんじゃないでしょうか。
SNSなどネット上で見かけるL02の宣伝文句でもよく使われてますね。
今後の対応エリア拡大状況しだいでは非常に魅力的なモデルです。
1ギガビット超えがダメでも958Mbps対応エリアもあります
ワンランク下になりますが、最大958Mbpsで使えるエリアならもっと多くなります。
対象地域は東京・埼玉・愛知・大阪のほか「宮城/京都/兵庫/福岡」の4エリアもOK。
こちらでも四捨五入すればほぼ1ギガビットです。
Wi-Fi接続時は最大867Mbps
ギガビット通信は有線接続したときだけなので、Wi-Fi接続時は867Mbpsになります。
Wi-Fiの規格がこの上限速度までしか対応していないためですね。
ただこれでも過去最速モデルです。
(これまではW05の758Mbps)
HOME01だけの機能 【WiMAXハイパワー】
これはWi-FiではなくWiMAX電波の出力を上げる機能です。
Wi-Fiと勘違いするかも知れないので、簡単に図解するとこんな感じですね↓
↑↓ WiMAX電波←ここ!
HOME01
↑↓ Wi-Fi電波
スマホなど
WiMAX通信を安定させるときに一番大事なポイントが「ここ!」の部分。
電波出力アップってことは、だいたい1kmくらいカバーするとされているWiMAX基地局との距離が多少伸びても届くってことです。
地味に対応エリア拡大してると言えなくもないでしょう。
また基地局との距離が近い人はさらに安定性アップを期待できますね。
これは今後発売されるすべてのモデルに搭載してもらいたい機能です。
「特許取得」とはどこにも書かれてないので、HOME01の後継モデルには当然搭載されるとして、L02の次期モデルにも採用してもらえたらみんなが幸せになれること間違いなし。
共通の機能
高性能アンテナ
L02は「高感度アンテナ」、HOME01は「ワイドレンジアンテナとμSRアンテナ」搭載と紹介されています。
「高感度アンテナ」「ワイドレンジアンテナ」は360度全方位から電波を”受信”できる同じような性能を持ってます。
あくまで受信だけですね。
ただHOME01の「μSRアンテナ」は360度電波を”発射”できるもの。
この分HOME01のほうが優れていると言えるでしょう。
ビームフォーミング搭載
ビームフォーミングは接続する対象機器の位置を測定し、Wi-Fi電波が集中的に届くよう発射する機能です。
これについては一緒なのでどちらかが上ってことはありません。
(利用パーツの性能が違うならわかりませんが)
デザイン(サイズ)を比較
【HOME01】 幅70×高155×奥行き100mm
フロント側のサイズ比
L02はかなり大きめ。
背面はフロント側と同じサイズなので省きます。
サイド側のサイズ比
奥行きが細長いHOME01のほうが少し大きめ。
L02は完全に円柱デザインです。
重さもL02が436gなのに対しHOME01が338gと差があります。
設置するホームルーター型なので重さやサイズは関係ないかも知れませんが参考までに。
最大速度を比較
通信モード | L02 | HOME01 |
---|---|---|
HS+A | 1237Mbps | 440Mbps |
HS | 558Mbps | 440Mbps |
「HS+A」はハイスピードプラスエリアモードの略で、WiMAX2+&au 4G LTE回線を併用する最速モード。
「HS」はハイスピードモードの略で、WiMAX2+回線のみ使用するモードです。
「HS+A」モードは月間7GBまでしか快適に使えないっていう大きなデメリットあり。
7GBを超えれば激遅回線になってしまうので、緊急時やあまり使わない人向けのモードですね。
というわけでWiMAXは基本「HS」モードで使うことになるんですが、どちらのモードもL02が上。
・・・なんですが!
まだ注意点があってですね、やっかいなことにエリアによって最大速度への対応状況が違ってくるんですよね・・・。
最大速度対応エリア
1237Mbps | 東京・埼玉・愛知・大阪の一部 |
---|---|
558Mbps | 東京・埼玉・宮城・愛知・京都・大阪・兵庫・福岡の一部 |
これ以外の地域は、どちらのモードも最大440Mbpsです。
速度で選ぶ人は、住んでる場所によって「L02にする」「どっちでもいい」に変わります。
安定性を比較
安定性を上げるには、電波が強いこと、効率的に送受信できること、の2つが大事です。
L02とHOME01には安定性アップ効果が期待できる高性能アンテナがそれぞれ搭載されています。
またどちらもWi-Fi電波送信を効率化するビームフォーミングに対応。
公式サイトの表記では、受信速度が「L02は約3割」「HOME01は約5割」改善されると書かれていますが、単純にHOME01が上とはならないでしょう。
L02はL01sからの改善率ですが、HOME01はどのモデルに対しての改善率か書かれてないこと、また計測環境が違うのでなんとも言えません。
ただしHOME01にはWiMAX電波を中継する基地局に向けての電波発射力をパワーアップする機能「WiMAXハイパワー」が搭載されています。
というわけで、安定性はHOME01のほうが上と言えるでしょう。
※L02が手に入りしだい実測値で比較してみます
同時接続台数を比較
L02 | HOME01 |
---|---|
40台 | 22台 |
L02はWiMAXプロバイダによって有線接続分2つを足して42台としているところもありますが、WiMAX運営元UQ公式に掲載されているデータを引用しました。
表を見てのとおり同時接続台数はL02の圧勝です。
ただこの項目に関しては台数が多いからって特にメリットを感じられないでしょうね。
ビッグダディレベルの大家族(って古い?確か10人くらい)でもこんなスペックいりません。
どっち選んでも問題ないですね。
飲食店やっててお客さんにWi-Fi開放する、とかならL02選んでおいたほうが安心ですけど。
スマホアプリを比較
- L02・・・「HUAWEI Hilink」
- HOME01・・・「NEC WiMAX2+ Tool」
がiOS/Androidそれぞれで用意されています。
電波状況チェック・設定変更などができ、どっちも似たようなものなので特に差はなし。
上の画像はitunesのものですが、件数は違うもののレビュー評価は完全に一緒でした。
めっちゃ評価悪いですね(汗)
実際使ってみると不満はなかったので気にせずに。
ホームルーターは直接操作できるディスプレイがないのでスマホアプリがあると便利です。
すぐにインストールしておきましょう。
どっちを選べばいい?
これは最大速度の項目の結論と一緒で、最大速度対応エリアに住んでるかどうか?が大きな要因ですね。
L02がおすすめな人
- 東京・埼玉・宮城・愛知・京都・大阪・兵庫・福岡に住んでいる
なおこの該当エリアに住んでいても、山間部など電波が届きにくい場所に住んでいるならHOME01のほうがおすすめです。
HOME01がおすすめな人
- 最大速度対応エリア以外に住んでいる
- ビルなど周囲に障害物が多い
- いままで使っていたWiMAX端末が十分快適だった
WiMAX電波の邪魔になるビルなどの障害物が多い環境だったり、旧機種でも通信環境が十分快適だった人は、最大速度より安定性を選んだほうがより快適になる可能性大。
2機種を扱うWiMAXプロバイダの料金を比較
L02 | HOME01 |
---|---|
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|
L02は在庫切れも目立ってきました。
HOME01は新機種「HOME02」の登場でラインナップが切り替わったため、在庫があるプロバイダでしか契約できません。
こちらの端末を選ぶなら、性能はそのままでより小型になった「HOME02」をおすすめします。
後はどのプロバイダを選ぶか?ですが、このなかで黒文字の電気屋やauショップは店舗契約メイン。
ですが、店舗数多いので困ったときスタッフと対面で相談できるのはメリット。
ただ利用料金が高いのでおすすめしません。
WiMAXプロバイダには、「ネット専売」「店舗契約のみ」「両方可能」の3パターンあり、緑文字の「ネット専売」プロバイダはいろいろコストがかからない分かなり安く契約できます。
そこで「ネット専売」プロバイダで一番安い業者を紹介しておきます。
安いのはこのプロバイダ
結論から言うと「GMOとくとくBB」が安いです。
基本的に2機種とも同じ料金で契約できるんですが、「GMOとくとくBB」だけ機種別にキャッシュバック額が異なります。
ただどちらの機種を選んでもキャッシュバック金額は一緒のためどどちらを選んでも差はありません。
GMOとくとくBBはなぜ安い?
これは高額キャッシュバックがあるから。
他社が2万円以下なのに対し、ここはそれ以上の金額を出しています。
さらに基本料金も少し割引しているため、他社にくらべて1万円以上安く使えます。
3年プランがあり、合計金額は12万円少々。
月額平均では3500円ほどになります(税別)。
料金で選ぶならGMOとくとくBBです。
※重要なお知らせ
GMOとくとくBBではL02・HOME01の2機種とも販売終了しました。
現在選べるホームルーターは「WiMAX HOME 02」のみです。
詳細はこちらで解説しているのでご確認下さい
⇒HOME02とL02比較 WiMAXホームルーターを買うならどっちにすべき?
まとめ
WiMAXホームルーター「L02」「HOME01」の2モデルを比較しました。
最大速度の速さが圧倒的なL02に惹かれがちですが、対応エリアのことを考えると万人向けとは言えません。
住んでいる地域や環境によって速度を選ぶか安定性を選ぶか、で判断することになるでしょう。