過去にワイモバイルから発売されていたZTE製のモバイルWi-Fiルーター「Pocket WiFi 305ZT」をピックアップして紹介していきます。
ここでは、いまとなっては古いルーター「305ZT」を格安SIMで使えるのかどうか、SIMロック解除できるか、劣化したバッテリーは交換できるか、といった再利用時に気になるポイントに注目しつつ関連情報をまとめました。
ワイモバイル「Pocket WiFi 305ZT」ってどうなの?
まずは中古端末を格安SIMで使う前の大前提、SIMロック解除できるのかについて見ていきます。
305ZTのSIMロック解除方法はある?
ソフトバンク(ワイモバイル)では2015年5月以降に発売されたモデルでなければSIMロック解除してくれません。
305ZTはそれ以前に発売されているため、公式の方法では解除不可となります。
それでも使いたい人は、グレーな方法で自己責任でSIMロック解除することになります。
SIMロック解除方法
305ZTのSIMロック解除方法は、最初に「DC-Unlocker」というツールが必要なのでダウンロードしましょう。
ファイルを解凍してexeファイルをダブルクリックし起動させますが、インストールは不要です。
ZTEmodemsを選ぶんでから虫眼鏡アイコンをクリックすると、ステータスが表示されるのでインストーラーを実行して指定された画面が出ればドライバーをインストールできます。
ここで重要なのが別のSIMに差し替えておくことで、そのままだと正常にSIMロック解除が行なえません。
また、インストールは無料で行なえますがSIMロック解除にはお金がかかります。
サイトでクレジットを購入する必要がありますが、カード情報を打ち込むのに心配なときはPayPalで支払いもできます。
これだとカード情報が伝わることがないのでおすすめです。
おすすめ格安SIMブランド
SIMロック解除を無事できたなら、一応どのキャリアのSIMでも使えることは使えます。
ただし、もともとワイモバイル(ソフトバンク)向けの端末だけあって、対応バンド(周波数帯)はソフトバンク中心。
ドコモやau回線を使う格安SIMでは快適に使えません。
よってLINEモバイルやmineoなどソフトバンク回線対応SIMプランを選べる格安SIM業者を契約しましょう。
305ZTの中古端末価格
当時のワイモバイル公式価格
- 一括払い 42000円
- 分割払い 1750円×24回
分割払いで実質0円になる昔ならではの仕組みだったので、この異常に高い端末価格を気にせず買える良い時代でした。
中古価格
- アマゾン 1704円~
- 楽天市場 4000円~
- ヤフー 2980円~
- メルカリ 500円前後で出品あり
- ヤフオク 500円前後で出品あり
※2021年1月の価格
中古品はメルカリが安く買えることが多いんですが、「305ZT」も同様です。
ショッピングサイトならアマゾンが安いですね。
バッテリー交換は可能?
純正バッテリーは売っていたようですが、すでに販売終了しています。
いまから買い替えるなら互換バッテリーが1500円くらいで売ってるのでそちらを買いましょう。
ただし、よほどこのモデルのデザインが好きといった特別な理由がないなら、もっと新しい機種をおすすめします。
当時の305ZT用プラン「Pocket WiFiプラン L」の料金
1つのルーターの歴史として、当時の利用料金をここに残しておきます。
分割払い | 一括払い | |
---|---|---|
基本使用料 | 4730円 | 4730円 |
端末代金/月 | 1750円 | 0円 |
初期費用 | 0円 | 42000円 |
毎月の割引 | 1750円 | 1750円 |
月額料金(税込) | 4730円 | 2980円 |
端末代込分割払いだと4730円。
3年契約にすることで「おトク割」が適用され4380円になりました。
現在と同じ料金ですね。
305ZTの特徴
Pocket WiFi 305ZTは2つの周波数を合わせて通信する技術により、幅広いエリアで快適な高速通信を可能にした機種で、レンタルサービスも予約が必須なほど人気のものとなっております。
ワイモバイルLTEネットワーク、ソフトバンク4G、ソフトバンク4GLTEの複数ネットワークに対応しているため、安定したネットワークで快適なネット環境をつくることが魅力となっています。
連続通信時間は、使用環境や電波状況にも変動しますが基本的に3から4時間です。
重さは150gと軽量で持ち運びにも便利なサイズとなっています。
レンタルもおすすめ
旅行や出張などの急な短期間滞在の際に自由にインターネットを接続する環境を簡易に作れるWiFiルーターはとても便利なツールとなっています。
この305ZTはレンタル端末として貸し出しているサービスが多いです。
レンタルサービスの特徴は、初期費用や端末代金が不要で年間契約せず一日単位から利用できる点。
また届いたその日から利用できるのも魅力の1つでしょう。
305ZTの口コミ評判、評価
ポジティブな口コミ評判
- 電波状況と端末の電池持ちは良かった
- 305ZT用の大容量バッテリーを搭載しました。 24時間連続通信しても、10%残ってたので表示に差異が無ければ26時間はイケる
- 動画の読み込みが早いのはwimaxなのに305ZTの方が画像表示するのが早い
ネガティブな口コミ評判
- 3日1GB制限を後出しジャンケンで出してきた
- 1週間赤制限でわろた。なんもできねぇ
- バッテリーが死んでる…
- 月額割引2年で縛り3年かよ
- 雪に弱いっぽい
- 305zt遅すぎ 何が込み合ってるだよ 0Mbpsだわハゲ
- ユーチューブすら、まともに見られない
- 「使い放題」と宣伝していたから契約したのに、実際は激しい速度制限がかかる
口コミ評判まとめ
ポジティブな声が少ないですね。
過去いろいろ問題があった端末のようです。
2016年3月頃に「使い放題」キャンペーンをやったあと、3日1GB制限を急に出してきたことで不評を買っています。
端末のせいではなくソフトバンクの戦略のせいですね。
とはいえ怒るも当然でしょう。
あとWiMAX2+でも3日1GB制限は厳しいですね。
割引2年についてはよくわからず。
公式サイトには36ヶ月割引継続と、それ以降は長期利用割引適用と書いてあります。
当時契約してた人たちは急な方向展開で不満たらたらでしょうね。
いまとなっては廃止されたプランなので問題ありませんが。
まぁ過去は過去、普通に使えさえすれば問題ないはず。
端末に罪はありません。
バッテリー持ちはいいようですし出先でバッテリー気にせず気楽に使いたいなら選択肢には入るかと。
305ZTのスペック・仕様
本体カラー: ラピスブラック
サイズ: 約幅117×高62×厚13.9mm
重さ: 約150g
ディスプレイ: 2.4インチカラー液晶
バッテリー容量: 2700mAh
連続通話時間: 約9時間(キャリアアグリゲーションなしのとき)
連続待受時間: 約1000時間(無線LAN未使用時)
無線LAN規格: IEEE802.11 a/b/g/n/ac
同時接続台数: 最大14台
インターフェース: USB2.0
対応通信方式: 4G LTE/AXGP/3G最大通信速度:
4G LTE 下り最大187.5Mbps/上り最大37.5Mbps
AXGP 下り最大165Mbps/上り最大10Mbps
3G 下り最大21Mbps/上り最大5.7Mbps対応周波数:
4G LTE 900MHz/1700MHz/2100MHz/2500MHz
3G 1700MHz対応OS:
Windows8.1/8.1Pro/8/8Pro/7(HomeBasic/HomePremium/Professional/Ultimate)/Vista(Home Basic/Home Premium/Business/)Ultimate
Mac OS X 10.6~10.9
これといって目立った個性のないスペックです。
唯一個性的なのはラピスブラックという本体カラーくらいですね。
305ZTは海外で使える?使い方・設定方法を解説
海外でも使えます。
ワイモバイルで契約していれば国際ローミング設定をオンにすれば海外でも繋がります。
設定方法は、305ZTホーム画面の「設定」→「国際ローミング設定」→国際ローミング設定がOFFになっているのでONにしましょう。
その後再起動が促されるので「はい」をタップ、起動したら完了です。
なお「https://web.setting/」でブラウザからも設定可能。
「設定」→「パスワード入力」→「モバイルネットワーク」→「国際ローミング」→有効にチェックを入れて適用を押し、再起動すれば完了です。
305ZTをレンタルできるサービスはある?料金は?
いくつかレンタルできるショップもあり、料金はレンタル日数が長期になるほどお得な料金になります。
最長6ヶ月で25000円ほどですが、時期やタイミングにもよります。
業者によって1ヶ月、3ヶ月と期間が異なりますが、多くの業者は一日レンタルを400円ほどの料金に設定しています。
半年の利用のほうがかなり割安になるため、検討する方は長期レンタルがおすすめです。
レンタルが終了した際は、ポストに投函して返却しその投函日を終了として対応をしていることが多いのも気軽に利用できるでしょう。
まとめ
ワイモバイルのポケットWiFi「Pocket WiFi 305ZT」について紹介しました。
正直いまからこれを選ぶメリットはほぼありません。
中古で買うなら安く手に入る、くらいですね。
ワイモバイルの他機種を選ぶか、WiMAXやSIMフリーモバイルルーターから選んだほうがいいです。
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