ワイマックスとはモバイル回線を利用するインターネット接続サービスのことで、配線がないワイヤレスな回線を使うため、場所を選ばずインターネットを使える便利なサービスです。
(例外もあります)
ケーブルを介してネットにつなぐ固定回線サービスより料金が安く、通信速度もいまでは1000Mbpsを超えるまでに進化し、多くの人に利用されています。
ただし速度が速いといっても、何らかの原因で調子が悪くなることも少なくありません。
インターネット上でワイマックスユーザーの声を調べてみると、「調子が悪い」「繋がらない」といった声をよく見かけます。
そこでワイマックスの調子が悪い主な原因をピックアップし、その対処方法を解説していきます。
ワイマックスの調子が悪い原因と対処法
考えられる主な原因には以下のようなものがあります↓
昔のワイマックス回線を使っている(サービス終了)- 速度制限にひっかかっている
- 対応エリアマップにおいて微妙な場所で使っている
- 端末を置いたある場所が悪い
- そもそも端末が故障している
- 上記以外の原因
それぞれについて詳しく解説していきます。
※サービス終了しました 昔のワイマックス回線を使っている
※お知らせ
旧ワイマックス回線は2020年3月をもって提供終了しました。よってこれが原因になることはないでしょう。
まず、古い回線を使用していることが考えられます。
ワイマックスは2015年を境に古い回線と新しい回線に分けられるのですが、前者を使用したままの状態では今の時代にそぐわない速度しか対応していません。
現在主流なのは「WiMAX2+(ワイマックスツープラス)」で、以前のワイマックス(無印)回線は使っている周波数帯域が少なく回線の速度そのものが遅くなってしまいます。
ワイマックス(無印)回線は2020年3月でサービスを終了し「WiMAX2+」に一本化されるため、いまのまま使っていると調子悪いどころの話ではなく、ネットにつなげることすらできなくなるでしょう。
2015年頃から一度も端末を買い換えていない人はこれに該当する可能性が高いです。
さすがにほとんどいないと思いますが、このことに気が付かない人もゼロではないと思いますので、調子悪いと感じたらすぐ機種変更しましょう。
無印→WiMAX2+への機種変更キャンペーンがあるプロバイダも一部見られます。
ただそんなキャンペーンを利用するより、WiMAX2+を安く契約できるワイマックス業者で新規契約したほうがいいです。
スマホみたいに長期利用特典があるわけではないので機種変更で契約するメリットはまったくありません。
最新機種の契約で損しない業者を調べました
⇒WiMAXキャンペーン特典比較 イチオシはここ!
速度制限にひっかかっている
調子が悪い原因としてほかによくあるのは、使い過ぎで速度制限がかけられていることもあります。
- 動画を観すぎてしまった
- 大きなデータをダウンロードした
などに覚えはありませんか?
とくにここ数年で動画サービスが充実や、ゲームのダウンロード販売も増えてきた結果、知らないうちに速度制限に引っかかってしまいやすくなりました。
ワイマックス契約のプランによっては無制限だと思っている人もいるかもしれませんが、どれだけ使っても問題がないわけではないんですよね。
たとえば「3日間で10GBまで」や「月合計7GBまで」など、一定の容量が決められていて、完全に使い放題ではないんです。
3日10GB制限
過去3日間の合計通信量が10GBを超えると、翌日18時頃~翌2時頃まで速度制限される仕組みがこれ。
制限されるのはあくまで夕方から深夜の時間帯なので、昼夜逆転生活している人にとっては無視できるものですが、ほとんどは朝出かけて夕方帰ってくるパターンのはず。
家に帰ってから無駄にユーチューブ動画をたれ流し再生するなどしていませんか?
ワイマックスでは端末ディスプレイに使用料を表示できますし、スマホアプリで管理することもできます。
それらを上手に活用して通信量を管理していきましょう。
月7GB制限
ライトプラン(月7GBまで)を契約している人はこれに引っかかっている可能性もあります。
ハイスピードプラスエリアモード制限
ワイマックスにはハイスピードプラスエリアモードというau回線も使えるモードが用意されています。
これを使うと、たとえ無制限プランを契約していても月7GBオーバーで速度制限されてしまう落とし穴があるんです。
これを防ぐのは自己管理をきちんとするか、そもそもこのモードを使わないことですね。
使う場所によってはかなり快適になるのでついつい使ってしまう人もいるかもしれませんが、ワイマックスは「WiMAX2+」回線がダメなら契約すべきではないと私は思います。
au回線は当てにしない!
これが大事です。
使うとしても、あくまで調子が悪いときに一時しのぎで使うだけにしたほうがいいです。
対応エリアマップにおいて微妙な場所で使っている
ワイマックス契約時に対応エリアマップを見ているはず。
(確認してますよね?)
「見てませんでした」って人はご愁傷様ですとしか言えませんが、たとえエリアマップ内に入っていてもエリアギリギリの場所だったりすると調子が悪いこともありえます。
ワイマックスの電波を中継する「基地局」が日本全国のビル屋上などに設置されています。
そして1つ基地局のカバー範囲は最大1kmくらい(800mだったかも)。
電波でのやりとりなので、距離が遠ければうまくデータが送受信できないことも増えていきます。
よって対応エリアギリギリだったりすると引っ越すか、電波出力を上げてくれる機能を搭載したモデルを選ぶしかないでしょう。
電波出力アップ機能のあるおすすめモデル
⇒WiMAX HOME 02とWX06を徹底比較!同じNEC製ならどっちがいい?
端末を置いてある場所が悪い
ワイマックスルーターを置く場所が悪いと遅くなることもあります。
ワイマックスは基本的にいつでもどこでもインターネットを利用できるものですが、ルーターを適当な場所に設置すると電波をきちんと受信できなくなってしまいます。
そもそもワイマックスの電波はまっすぐに進むという特徴があるため、障害物を回り込んで進むことが難しく、障害物が近くにあると正常に機能しないんです。
加えて、機器にはプリントアンテナが内蔵されているためこれを覆われてしまうと電波も弱くなります。
窓際に設置しよう
これらを避けるためには、高く障害物のない窓際に設置すると良いです。
ワイマックス電波はコンクリートには弱いんですが、普通のガラスは通過するため、窓際が最適な場所となります。
ほかの機器の電波干渉を防ごう
他の電波と干渉していることも調子が悪い原因の1つです。
Wi-Fi電波は、電子レンジやブルートゥースなど他の電波の干渉を受けやすい特徴があります。
干渉されると速度が低下してしまうため、干渉を避けなければなりません。
干渉されるケースが多いのは、Wi-Fiスポットや人が密集しているエリア、あるいはマンションなどの集合住宅です。
5GHz帯域のWi-Fiを活用しよう
電波が飛び交っている場所ではどうしても干渉しあってしまうため、その場を離れるかあるいは電波帯を5GHzに変更する必要があります。
ワイマックスの端末では2.4GHzと5GHzのWi-Fi電波を使用できるため、ルーターにのみ使われる5GHz帯の方が干渉を受けにくいんです。
近辺で通信障害が起きていて接続ができない場合にも、有効な対処法です。
なお、5GHz帯の電波は室内しか使ってはいけないと電波法で定められているので気を付けましょう。
この電波は国がレーダーで使っているため、外で使うと違法になります。
有線接続に切り替えてみよう
無線にこだわらないのであれば、有線に変更することも対処法として挙げられます。
無線は目に見えないため、きちんと飛んでいるかを確認することはできません。
自分の目で電波が飛んでいることを確かめた上で利用するのであれば、有線が確実だと言われています。
一般的にWi-Fi機器の多くは無線から有線に変更することはできません。
しかし、ワイマックスの場合専用の機器を使用して有線でつなぐことが可能です。
これなら上述したような障害物などの干渉を防ぐことができるため、通信を安定させることができます。
専用の機器は、Wi-Fi機器の充電も同時に行えるので途中で通信が途絶えてしまうことは無線に比べて多くはありません。
そもそも端末が故障している
そもそも端末自体の調子が悪い場合も考えられます。
ランプが点灯したりディスプレイが機能していて正常に稼働しているように見えても、内部で配線が切れていたり故障している場合も少なくありません。
このような場合には、業者で見てもらう必要があります。
その際には、購入時のレシートや保証書の持参を忘れないようにしましょう。
上記以外の場合
基本的には上記の対処法で解決できるケースが多いですが、それでも難しい場合には端末を再起動してみると良いです。
端末には様々な情報が入っていて、正常に処理できていないことも多いです。
そのため、一度再起動すると情報が整理され通信速度が安定するかもしれませんので、これも立派な対処法として挙げられます。
まとめ
ワイマックスの調子が悪いときの原因とその対処方法を紹介しました。
一番よくあるケースは速度制限に引っかかっていることですね。
ワイマックスは使い放題ですが100%無制限ではないので、3日10GB制限とハイスピードプラスエリアモードの7GB制限だけには気を付けてください。