この記事でわかること |
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WiMAX端末メーカーはいくつかありますが、その中で中国ファーウェイと並ぶ2大メーカーの一角「NECプラットフォームズ」から携帯型と据え置き型のタイプ別に2モデルが発売されました。
- Speed Wi-Fi NEXT WX05
(モバイルルーター型) - WiMAX HOME 01
(ホームルーター型)
このメーカーさん、ホームルーター型端末はSIMフリータイプのものだけ出していましたが、WiMAXのホームルーター型を発売するのは初めてのこと。
同じ機能を搭載しているため、用途によって選ぶことになります。
そこで「WiMAX HOME 01」と「Speed Wi-Fi NEXT WX05」の2機種を徹底比較!
スペックや新たに搭載された機能、それぞれの強み・弱みのほか、WiMAXプロバイダの料金を比較し一番お得に契約できる業者を調べました。
設置型・携帯型で全然タイプが違うので「比較して意味あるの?」なんて思われるかもしれませんが、どっちにすべきか悩んでいる人もいるはず。
機種選びの参考にしてください。
WiMAX HOME 01 vs WX05ならどっちがいい?
デザイン・サイズを比較
【HOME01サイズ】 幅70×高155×厚100mm
前面デザイン・サイズ
上の画像のように利用用途が違うので、当然ながらサイズも全然違います。
鮮やかな色も用意されているWX05は見栄えしますが、用途が室内のみのHOME01はつや消し白一色の落ち着いたデザインでどんなインテリアにもマッチしそうですね。
上の写真ではわかりにくいんですが、WX05はメタリックなフレームで高級感あり。
どこに出しても恥ずかしくない質感が備わってます。
HOME01の実物は上の写真ほどテカリはありません。
背面デザイン・サイズ
HOME01の裏側は端子の穴が目立つものの、背面はたいてい壁側に向けて設置するはず。
とくに問題ないでしょう。
- 電源アダプターの端子×1
- LANケーブル端子×2
- SIMカード挿入口×1
- リセットボタンの穴×1
- WPS設定ボタン×1
- モード変更ボタン×1
が背面側に備わっています。
WX05は表側が金属なのに対し、背面はプラスチック素材。
とはいえ光沢ある塗りと落ち着いたえんじ色が金属フレームに負けない高級感を醸し出していていい感じ。
WX05はこの裏側カバーを外してバッテリーとSIMカードをセットします。
側面のサイズ感
側面は細長くなっているのが特徴的なHOME01。
WiMAXホームルーターでライバルになる「L02」が真ん丸な円柱デザインなので差別化してきてます。
これはこれで特に悪くない見た目じゃないかと。
ちなみにHOME01の奥行きが長くなってるのは、中に入ってるアンテナパーツの影響です。
キレイな円柱デザインにしてくれたら最高なんですが、アンテナが小さくなって電波受信が微妙になってしまうはず。
L02はHOME01より二回りくらいサイズ大きめなので、コンパクトにするには仕方ないですね。
そのあたりはHOME02に期待しましょう。
WX05クレードルセット時と並べてみた
この画像だけサイズ比が多少違うので、あくまでこんな感じかな?と参考程度に見てもらえれば。
ちなみにHOME01の上側にはアップデートボタンがついてます。
本体正面のUpdateお知らせ用LEDが点滅していたらこのボタンを押せばソフトウェアバージョンアップOK。
この2機種のうち、室内で使うのであれば断然HOME01ですが、WX05を選ぶならクレードルもセットで買っておいたほうが快適性アップ間違いなし。
※クレードルとはWX05の下にある台座のことで約4000円ほど
レゴブロックを組み合わせたかのようなゴテゴテした見た目どおり特殊な機能が付いています。
そのへんの詳細は下の項目で解説していきます。
スペックを比較
機種名 | Speed Wi-Fi NEXT WX05 | WiMAX HOME 01 |
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メーカー | NECプラットフォームズ | NECプラットフォームズ |
サイズ | 幅 111mm 高 62mm 厚 13.3mm | 幅 70mm 高 155mm 奥行 100mm |
本体カラー | ソニックレッド ピュアホワイト | ホワイト |
重さ | 128g | 338g |
対応回線 | WiMAX2+ au 4G LTE | WiMAX2+ au 4G LTE |
下り最大速度 | 440Mbps | 440Mbps |
上り最大速度 | 75Mbps | 75Mbps |
Wi-Fi | 2.4GHz/5GHz対応 IEEE802 11a/b/g/n/ac ビームフォーミング対応 | 2.4GHz/5GHz対応 IEEE802 11a/b/g/n/ac ビームフォーミング対応 |
同時接続台数 | 最大10台 | 最大22台 (LANポート2台 Wi-Fi2.4GHz 10台 Wi-Fi5GHz 10台) |
電源 | バッテリー (3200mAh) | ACアダプタ 100V AC ± 10% 50/60Hz 12V DC |
連続通信時間 (ハイスピード) ※WiMAX2+回線のみ | 通信速度を優先 約8.1時間 スタンダード 約11.5時間 バッテリ-持ちを優先 約14時間 エコモード(Bluetooth接続時) 18時間 | - |
連続通信時間 (ハイスピードプラスエリア) ※au回線併用 | 通信速度を優先 約8時間 スタンダード 約10.5時間 バッテリ-持ちを優先 約13.3時間 エコモード(Bluetooth接続時) 約16.8時間 | - |
連続待受時間 | 休止状態 約700時間 ウェイティング時 約50時間 | - |
SIMサイズ | nanoSIM | nanoSIM |
インターフェース | Type-C USB3.0 | LANポート×2 (1000BASE-T/ 100BASE-TX RJ45) |
充電 | QC2.0 | - |
クレードル(別売) | 拡張アンテナ対応 | - |
クレードル価格 | 3686円(税別) | - |
携帯型・固定型と用途が違いすぎるので、比較項目は次の2つに絞って見ていきます↓
スペック表上の違い
- 同時接続台数
- 電源供給方法
同時接続台数の違い
サイズが違うのは当然として、同時接続台数も大きく違います。
とはいっても一般ユーザーが同時に10台以上つなげるシチュエーションってまずないでしょう。
お店に設置してお客さんにWi-Fi電波を開放するなら別ですが、それならWiMAXより法人向けフリーWi-Fiサービスを契約するんじゃないかと思います。
WX05の10台でもオーバースペックと言っていいレベル。
HOME01の20台なんて使いこなすことはないでしょうし、ぜひ使ってる事例を聞いてみたいものです。
まぁ自分のお店でお客さん向けにWi-Fi回線を開放するならHOME01になりますね。
また家族全員がスマホ、タブレットノートPCなど複数台持っているデジタル一家ならHOME01で。
とはいえ、接続台数の違いで選ぶようなものではないでしょう。
電源の違い
一番の違いは電源にあり。
HOME01のようにACアダプタによるコンセント直結とWX05のバッテリー駆動では、電波出力に割けるパワーが違ってきます。
WiMAX運営元「UQWiMAX」のサイトによると「WX05」の通信速度改善率が約20%なのに対し、「HOME01」は約70%と3.5倍です。
またHOME01はバッテリー駆動じゃないので、劣化を気にせず一日中電源入れっぱなしで使えるのは大きなメリットです。
バッテリーを電源入れっぱなし(充電し続けている状態)で使うと、1年しないうちに膨らんできます。
私の場合はWX03を1年ほどコンセント直結で使い続けた結果膨張しました。
WX05もおなじリチウムイオンバッテリーなので似たようなものでしょう。
ってことで、自宅で気軽に使えるWi-Fi環境が欲しいなら断然HOME01ですね。
注目機能を比較
WX05の注目機能
- WiMAXハイパワー
- ビジュアルステータス
- 専用クレードルに拡張アンテナ搭載
- 専用クレードルのビームフォーミング機能
- スマホアプリで簡単設定
WiMAXハイパワー
WiMAX電波出力を強くする機能で、WiMAXサービス開始されてから初めて搭載されました。
UQ公式曰く「通信速度が約20%改善」するとのこと。
我が家で実測値を調べたら過去モデルの中で一番速かったので、本当に効果あるんだと思います。
これのライバル機種に「W05」っていうパッと見間違えそうな紛らわしい名称のモデルがあって、それより2割ほど速かったですよ。
ビジュアルステータス
これはWX05だけの新機能で、通信時に利用できる3つのWi-Fi電波の混雑具合を棒グラフで表示、空いてる電波をタップすれば簡単に切り替えできるもの。
WX05に接続しているノートPC、スマホ、タブレットなどとの通信環境が快適になります。
専用クレードルに拡張アンテナ搭載
拡張アンテナそのものは、2つ前のモデル「WX03」から採用されたもの。
WX05オリジナルではありません。
WiMAXハイパワーがWiMAX電波の送信をフォローするのに対し、こちらではクレードルに備わってるアンテナで受信をフォローしてくれます。
ビームフォーミング機能
この機能は1つ前の「WX04」から搭載され、WX05も引き継ぎました。
スマホ・タブレットなど、WX05と接続している端末とのWi-Fi電波のやりとりを効率的にしてくれる機能です。
もう少し詳しく解説すると、端末に向かって集中的にWi-Fi電波が届くようコントロールしてくれます。
スマホアプリで簡単設定
NECプラットフォームズのスマホアプリ「NEC WiMAX2+TOOL」をインストールすれば、スマホで設定も可能。
WX05をカバンに突っ込んだまま設定変更するときに便利です。
アプリのレビュー欄には「認識してくれない」という声も見かけますが、ちゃんとWX05とつながった状態なら認識してくれるでしょう。
WiMAX HOME 01の注目機能
- WiMAXハイパワー
- 高性能なワイドレンジアンテナとμSRアンテナ搭載
- ビームフォーミング
- スマホアプリで簡単設定
WiMAXハイパワー
WX05と同じ機能がHOME01にも搭載されています。
ただそこはコンセント直結のパワフルな電力を活かし、WX05よりハイパワーになっています。
下の項目で紹介しているアンテナ効果もあって、約70%も通信速度が改善されるとのこと。
(公式サイトより)
WX05が約20%なのに対しHOME01は3.5倍もパワフルになってます。
もちろん使う人によって環境が違ってくるため、70%改善される可能性は低くなりますが、プラスになることは間違いないでしょう。
また、電波送信力があがれば届く距離も伸びるので、電波の届き具合が微妙で激遅だった人にはかなり魅力的なポイントとなります。
使う環境が3LDKマンションなどワンフロアならどちらでも隅まで届くと思いますが、2階建ての一戸建ての場合はHOME01を階段部分に置くなどしないと繋がらないかもしれません。
3階建てなら固定回線にするかHOME01を2台契約するなど別の方法を検討しましょう。
高性能なワイドレンジアンテナとμSRアンテナ搭載
μSRアンテナは「米粒サイズの超小型高性能アンテナで360°電波を飛ばす技術」と公式サイトにあり。
これらアンテナによって、外に向かって送受信するWiMAX電波と、室内で送受信するWi-Fi電波がスムーズにやりとりできるわけですね。
また内部にあるアンテナサイズがコンパクトになったおかげで、HOME01の本体サイズも小さくなっています。
これのおかげでWiMAXホームルーターの中でHOME01のライバル機種「L01s」より二回りほどスリムなのは大きなメリットです。
ビームフォーミング
WX05と同じものがHOME01にも搭載されています。
Wi-Fi電波送信を効率化してくれる機能です。
コレに関しても電力パワーをふんだんに使えるHOME01の方がパワフルそうに思いますが、詳しいことは書かれてないので不明です。
つなげる対象端末の位置を測定して効率的に電波発射する技術なので、電力うんぬんは関係ないかもしれません。
スマホアプリで簡単設定
こちらもWX05と同じアプリです。
NECのWiMAX製品なら共通で使えるアプリですね。
表示内容はWX05とHOME01で多少違ってきますが、操作方法は一緒。
ただHOME01は本体にディスプレイがついてないので、アプリのありがたみは全然違ってきます。
本体に付いてるボタンでもある程度設定できるんですが、何が変えられるのかけっこう忘れます(汗)
また通信量などはアプリじゃないとチェックできないので必須です。
アプリがHOME01を認識してくれないときは、たぶんWi-Fi設定できてないはずなので見直しましょう。
2モデルをサクッとレビュー!
WiMAX HOME 01をレビュー
ホームルーターならではの電力を生かしたWi-Fi環境でWX05を圧倒するかと思いきや、そこまで大きな差はありませんでした。
ただ我が家の環境では約60Mbpsと十分快適すぎる速度を記録。
過去モデルでは40~50Mbps程度だったのでかなりの快適性アップ!
WiMAXを家だけで使うつもりならHOME01がいいですね。
WX05をレビュー
HOME01より若干遅いものの、速度は約50Mbpsを記録。
(クレードルセット時)
ノーストレスで使えます。
こちらを入手し半年くらい我が家のレギュラーとして活躍してもらいましたが、コンセントに挿しっぱなし=充電しっぱなしだとバッテリー膨張が心配なのでいまは引退。
現在はHOME01を主力として使っています。
買うならどっちがいい?
WX05が合ってる人
- 外でも使う人
- 過去モデルが快適に使えている人
- 設定を頻繁に変えたい人
外で使うならモバイルルーター型一択です。
また今まで使っていたWiMAXルーターが快適に使えていたなら、よりパワフルなHOME01ではなくWX05で十分です。
設定をよく変える人も、本体のタッチディスプレイで直接設定できるWX05が使いやすいですね。
スマホとだけ接続しているならあまり関係ありませんが、ノートパソコンと接続している時であればわざわざスマホを取り出しアプリを操作する手間もかかりません。
ちなみに充電するときに使う別売の充電用台座(クレードル)はセット購入をおすすめします。
送料がかからない分、あとから他で買うより安く済むので。
ちなみに公式のUQアクセサリーショップだと送料540円です。
WiMAX HOME 01が合ってる人
- 自宅のみで使う人
- 過去モデルの通信速度が遅かった人
- 地方に住んでいる人
- 余分な費用をかけたくない人
室内でしか使わないなら、パワフルなHOME01がベストです。
2階建て以上の戸建てで階をまたいで使うのは厳しいかもしれませんが、ワンフロアならしっかりカバーしてくれるでしょう。
また過去使っていたWiMAXルーターが激遅だった人は、HOME01で改善される可能性あり。
(あくまで可能性ですけどね)
電波出力アップが期待できるため、通信環境が都会に劣る田舎に住んでいる人にもおすすめです。
そしてWX05は別売のクレードル(約4000円)によって通信環境がかなり改善されるんですが、HOME01なら本体に同じ機能が備わっているので通信費1ヶ月分ほど安く済ませられます。
以上のポイントをチェックして、自分にあった機種を選んでください。
ここまでは主に性能面を比較してきましたが、料金で選ぶ人もいると思います。
そこで、利用期間の合計料金を比較しランキングを作成したので参考にしてください。
【WiMAXプロバイダ別】2機種の利用料金を比較
※お知らせ
次期モデル「WX06」「HOME02」が登場しました。
これに伴い、料金が安いプロバイダでのWX05とHOME01の販売は終了しています。
これから契約するなら新しいモデルをおすすめします。
関連記事
⇒WX06とHOME02ならどっちがいい?
順位 | 機種名 2020/11更新 | プロバイダ | ギガ放題 (無制限) 3年総額 | ライトプラン (月7GBまで) 3年総額 | 本体価格 |
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1 | WX05 | novas WiMAX | 140880 | 129564 | 0円 |
販売終了 | WX05 | BIGLOBE | - | なし | 19200円 |
販売終了 | WX05+ クレードル | BIGLOBE | - | なし | 19200円 |
販売終了 | WX05 | DTI | - | - | 0円 |
販売終了 | HOME01 | DTI | - | - | 0円 |
販売終了 | WX05+ クレードル | DTI | - | - | 0円 |
販売終了 | WX05 HOME01 | UQ WiMAX | - | - | 15000円 |
販売終了 | WX05+ クレードル | UQ WiMAX | - | - | 15000円 |
販売終了 | WX05 | BroadWiMAX | - | - | 0円 |
販売終了 | WX05+ クレードル | BroadWiMAX | - | - | 0円 |
販売終了 | HOME01 | So-net | - | - | 0円 |
販売終了 | WX05+ クレードル | So-net | - | - | 0円 |
販売終了 | WX05 | GMOとくとくBB キャッシュバックコース | - | - | 0円 |
販売終了 | HOME01 | GMOとくとくBB キャッシュバックコース | - | - | 0円 |
販売終了 | WX05+ クレードル | GMOとくとくBB キャッシュバックコース | - | - | 0円 |
サービス終了 | WX05 | @nifty | - | - | - |
ほとんどのプロバイダは2機種とも同じ料金設定です。
プロバイダによってキャッシュバック特典か基本料からの割引特典をつけています。
※販売終了しました おすすめはBroadWiMAX
私もそうなんですが、手続きが必要なキャッシュバック特典が嫌いな人もいると思います。
もし手続き忘れなんてしてしまったら最後、現金もらえず高い料金で使い続けることになってしまいます。
解約しようにも1万以上の違約金がかかってしまって逃げ道もなし。
(2年以上使うと9500円ですが)
それなら月額基本料金の割引で還元してくれるプロバイダ「BroadWiMAX」がいいです。
多くのプロバイダは2年目・3年目以降グッと高くなりますが、ここはずっと低料金なのもメリット。
長く使うほどここが安くなります。
ちなみに私もここで契約してるんですが、サポートOK&料金も安くてイチ推しです。
まとめ
日本のWiMAXルーターメーカー「NECプラットフォームズ」が発売した新機種2つ
- Speed Wi-Fi NEXT WX05
- WiMAX HOME 01
をいろいろな面から比較してみました。
新機能は同じながら携帯型・設置型とタイプの違いによってそれぞれ違いがあります。
性能で選ぶなら単純なスペックで上回るパワフルな「WiMAX HOME 01」、外でも使いたいなら「WX05」、など自分の使う用途に応じて選びましょう。
どちらを選んでも最新ルーターだけあって、過去モデルより快適な環境を手に入れられるはずです。
※追記 WX05とHOME02にニューモデル登場!
クレードルがパワーアップしたWX06、さらにコンパクトになったHOME02についてはこちらで詳しく比較しています。