手軽に契約できて、持ち運び便利なモバイルWi-Fi。
昨今のモバイルWi-Fi / ポケット型WiFiは、「月額なし」で通信が可能なサービスも少なくありません。
とはいえ、
「月額なしって本当なの?」
「月額なしってことは、無料で通信ができるの?」
と、疑問も多いでしょう。
そこで本記事では、月額なしで利用できるモバイルWi-Fiについて、下記の内容でお伝えしていきます。
- 月額なしで通信可能なのは本当?
- 料金発生のタイミング
- メリット / デメリット
用途を考えずに利用すると、逆に損してしまう可能性もあるので、利用を検討している方はぜひ本記事を最後までご覧ください。
※記事後半では「実際に使ってみた感想」もまとめていますよ。

ポケット型WiFiが月額なしで通信できるって本当?

まず本項では下記の流れで、月額なしのポケット型WiFiについて詳しく解説していきます。
- 月額がかからないのは本当?
- では、料金発生するタイミングはいつ?
- 本当にお得なのか?月額制と比べてみた
それでは順番にみていきましょう。
月額がかからないのは本当
まず、月額がかからない点についてですが、これは「本当」です。
初月だけといった期間限定などではなく、月額は一切かかりません。
理由としては、購入した端末(モバイルWi-Fi)にデータをチャージして利用する仕組み(※1)となっているから、です。
※1 利用するには「データ(容量)の購入」が必要なため、プリペイド式WiFiと表現されることも多いです。
では、料金発生するタイミングはいつか?
では、料金発生するタイミングはというと、基本的には下記のタイミングのみです。
- 端末購入時
- 容量購入(チャージ)時
プリペイド式は「月額契約のWiFi」と異なり、端末購入後は容量を購入しない限り、料金発生はありません。
カンタンに利用の流れを図解してみると、下記の通りです。

ちなみに
端末の代金はサービスごとに違いますが、本体のみだと「2万円弱」が相場です。
端末代金含め、利用料金については「プリペイド式Wi-Fiを選ぶポイント」で詳しくお伝えしていますので、気になる方はぜひ参考にしてください。
プリペイド式WiFiは本当にお得なのか?
さて、本項ではプリペイド式Wi-Fiは本当にお得なのか、についてみていきます。
結論、プリペイド式「Free-Style Wi-Fi」と月額制のモバイルWi-Fi「モンスターモバイル」を比べてみると、月8.3GBまでの利用であれば、プリペイド式WiFiの方がお得と判明しました。
以下、今回の比較条件です。
- プリペイド式WiFi:Free-Style Wi-Fi
- 端末買い切りで、100GBのデータ容量(有効期限365日)付き
- 価格は約23,100円(税込)
- 月間換算: 100GB / 12ヶ月 = 約8.3GB/月
- 月額費用: 23,100円 / 12ヶ月 = 約1,925円/月
- 月額制のモバイルWi-Fi:モンスターモバイル
- 20GBプラン:月1,980円(税込)
- 50GBプラン:月2,530円(税込)
- 100GBプラン:月2,948円(税込)
詳しく解説していきます。
月額制のモバイルWi-Fiとの比較
例にあげたプリペイド式WiFiのFree-style Wi-Fiは100GB付きで「23,100円」で、データの有効期限は「365日」です。

まず、この料金を月単位に換算すると、1ヵ月で「1,925円」となります。
計算式 23,100 ÷ 12 (ヵ月) = 1,925(円)
また、データ容量を単位に換算すると、1カ月当たり約8.3GBとなります。
計算式 100 ÷ 12 (ヵ月) = 8.33333~
つまり、Free-style Wi-Fiは、100GB付きの端末を購入した場合、月1,925円で8.3GB利用できる計算になります。

さて、ここから「比較」に入ります。
比較対象である月額制のモバイルWi-Fi・モンスターモバイルは、最安の2年契約20Gプランで「月1,980円」

単純に料金だけで比較すると、下記のようになります。
![]() | ![]() | |
月換算の料金 | 1,925円 | 1,980円 |
注意事項 | ※100G付き端末の実質的な月額 ※月8.3GBまでの利用の場合 | ※2年契約20Gプランの月額 |
つまり、モバイルWi-Fi(月額制)のなかで最安級のモンスターモバイルと比較すると、月8.3Gまでの利用であれば、プリペイド式のFree-style Wi-Fi が1番お得、と判明しました。
以下、利用量別でまとめてみると、下記の通りです。
- 毎月ほぼ一定のデータ利用量が確実
- 月額制がおすすめ
- 月平均8.3Gまでのデータ利用しかない
- プリペイド式WiFiの「Free-Style Wi-Fi」の方がお得
ただ、逆の見方をすると、モバイルWi-Fiの毎月の利用量が10G以上はあって、毎月ほぼ一定なら「月額制の方がお得」と言えます。
プリペイド式の「30GB」の相場が3~4,000円であるため、毎月の利用量がほぼ一定なら月額制のモバイルWi-Fiを契約する方がお得です。
>>おすすめのモバイルWi-Fi10選をチェックする
しかしながら、例にあげたモンスターモバイルは「レンタルサービス」のため返却の必要があったり、解約のタイミングによっては「違約金(※2)」が発生する場合があります。
※2 モンスターモバイルの場合、2年契約プランを2年以内に解約すると、解約手数料が月額料金と同じ額発生します。
そのため、購入後の手間は極力減らしたい方にとっては、「プリペイド式WiFi」は面倒なことがないのでおすすめです。
- 月額制Wi-Fi解約時に、機器返却するのは面倒に感じる人
- 解約の違約金がかかるのは嫌な人
補足:携帯キャリアの無制限プランとの比較
とはいえ、モバイルWi-Fiの毎月データ利用量が平均的に100Gを超えるなら、携帯キャリアで無制限プランを契約し、テザリングして利用するのが1番お得です。
というのは、例えば「楽天モバイル」はどれだけデータを使っても月3,278円で、しかも最強プランだと3,168円と安いから、です。

プリペイド式Wi-Fiは100GBで約7,000円が相場なので、毎月100G以上使うなら確実に楽天モバイルがお得になります。
ちなみに
テザリングとは、スマートフォンの通信回線を使って、他のデバイスをインターネットに接続する機能のことです。
スマホをWi-Fiルーター代わりにして、パソコンやタブレットをネットにつなげることをイメージしていただくとわかりやすいでしょうか。
接続方法には、Wi-FiやUSB、Bluetoothがありますが、一般的にはWi-Fiテザリングが使いやすく、広く利用されています。
テザリングはスマホのデータ通信量を消費するため、使いすぎると速度制限がかかる可能性がある点には注意が必要ですが、楽天モバイルなら無制限で使えるので問題ありません。
>>楽天モバイル公式サイト
なぜプリペイド式Wi-Fiが今人気なのか?その3つのワケ
本項では、なぜ今月額のかからない、プリペイド式ポケット型WiFiが人気なのか、その3つのワケをお伝えします。
- 毎月の固定費が抑えられる
- 必要な時に必要な分だけ使える
- 解約等の手間がない(違約金等がない)
それぞれ、順番にみていきましょう!
①毎月の固定費が抑えられる
プリペイド式Wi-Fiの大きなメリットの1つは、毎月の通信費が抑えられる点でしょう。
「月額なし」なので、容量を買わなかった月の料金発生はないから、ですね。
毎月通信費を払いすぎているかも、と感じているなら、1度検討してみてください。
②必要な時に必要な分使える
続いて、必要な時に使いたい分だけギガを購入できる点も魅力の1つです。
なお、購入したギガは、1度に使わなくても、有効期限内であればいつでも使えるので安心。
プリペイド式Wi-Fiが活躍するシーンは、「プリペイド式Wi-Fiがおすすめな人」にて紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
スマートフォンの通信プランも安いものにして節約していますので、通信環境が悪くなるとリチャージWiFiが重宝します。 pic.twitter.com/ShkIamq1pQ
— 🎖️N30™♻️環境保全🚎地方創生 (@NeoGuilde) July 9, 2023
③解約等の手間がない(違約金等がない)
さいごに、端末を購入後に「解約」等の手間がない点も人気のワケの1つです。

契約期間の縛り等がないので、料金体系がわかりやすい。
「月額制のモバイルWi-Fiサービス」や光回線は、契約期間内の解約だと、違約金が発生するサービスは多く、またレンタルサービスだと返却の手間があることを考えると、プリペイド式Wi-Fiはかなりお手軽です。
ただ、逆に言うと、端末購入後の乗り換えは端末代が無駄になってしまうため、容易ではないことも事実。
そのため、端末購入前に、チャージ時の料金体系やサポート体制などをきちんと調べておくことが大事です。
詳しくは「プリペイド式Wi-Fiを選ぶポイント」をご覧ください。
月額なしのポケット型の2つのデメリット
本項では、月額費用の掛からないWi-Fiのデメリットについてお伝えします。
- デメリット
- 初期費用が高い
- モバイルWi-Fiの利用状況によっては、割高になる
それぞれ、順番にみていきましょう。
①初期費用が高い
月額費用のかからないWi-Fiのデメリットは、初期費用が高い点です。
これは前述の通り、端末を購入する必要があるため、です。
代表的なサービスの料金は「プリペイド式Wi-Fiを選ぶ際のポイント」にてまとめていますが、例えば「ネオチャージWi-Fi」なら1台:¥19,000。
もちろん、端末購入後はデータ購入時のみの料金発生なので、長期利用するなら確実にお得ですが、初期費用は安くありません。
初期費用を安く抑えたいなら、月額制のモバイルWi-Fiがおすすめです。
②モバイルWi-Fiの利用状況によっては、割高になる
また、「プリペイド式は本当にお得なのか?」でもお伝えしている通り、プリペイド式Wi-Fiは、モバイルWi-Fiの利用状況によって、逆に割高になってしまうので注意しましょう。
というのは、月額がかからないとはいえ、「端末代」と「データチャージ代」は発生するから、です。
逆にほぼ毎月、モバイルWi-Fiの利用量が10GB以上あるなら、月額制のモバイルWi-Fiの契約がお得です。
プリペイド式Wi-Fiが活躍するシーン
さて、本項では「月額料金なしのポケット型Wi-Fi(プリペイド式Wi-Fi)」が活躍するシーンをお伝えします。
- 旅行 / 長期出張の際のネット環境に困ってる
- ドライブ時のWi-Fiに困ってる
- 入院時や病院の待ち時間で退屈したくない
それぞれ詳しくみていきましょう。
旅行 / 長期出張の際のネット環境に困ってる

まず、おすすめなのが「旅行 / 出張」のときのWi-Fiとしての利用です。
端末さえ持っていれば、旅行・出張が決まった時に容量を買うだけなので、最小限の料金発生で済みます。
また、通信が足りないときに追加購入もできるので、旅行・出張にピッタリです。

旅行中に速度制限なんて最悪ですからね。
まとめると、移動が多く、契約している携帯キャリアの容量だけではギリギリ足りない時があるけど、月額料金のモバイルWi-Fiを契約するほどではない方にとって「プリペイド式Wi-Fi」はとてもおすすめです。
旅行・出張で移動が多い方は、1台持っておくといいでしょう!
ドライブ時のWi-Fiに困ってる
また、ドライブ中のWi-Fiに困ってる方も「プリペイド式Wi-Fi」はおすすめです。
プリペイド式なら、ドライブの時だけ容量を買えばいいので、余計なお金がかからず車内のネット環境を整えられます。
実際、ドライブ中ってスマホのカーナビを使ってるときや音楽をかけるときに、意外とデータ量を使いますよね。
1台あるだけで、友達・家族にも喜ばれるでしょう。

Xにも同様の意見が結構ありました。
今回のテスト車中泊旅で、
— 焙じ茶 (@2019Samurai) February 3, 2024
M3 Pro MacBookPro 16を、まる一日使ったけど、バッテリ全然減らない。帰宅して充電しようと思ったら52%残ってました。
YouTube観たり、Amazonで買い物したり、コメント返信やチェックしたり、普段の作業してたけど、全く問題ナシ! WiFiもリチャージWiFiが超快適だった pic.twitter.com/dZiE7joevw
リチャージWiFi開封!
— ひろちゃん♪ (@Hiro86777) January 7, 2024
これで車の中でWiFi飛ばせる! pic.twitter.com/5zfZYqEyL7
プリウスPHEV
— かっちゃマン (@kssm1111) July 1, 2023
車内でYouTubeみたいので
月々1100円の車内Wi-Fiを契約
ほかにもいいアイテムないかと
リチャージwifi購入🛜
月額料金なし、端末返却なし
プリペイド方式
どうかなー pic.twitter.com/o0WaOmP1f9
※リチャージWi-Fiとは、大手プリペイド式Wi-Fiサービスの1つです。
入院時や病院の待ち時間で退屈したくない
また、入院時のような短期間のネット環境を整えたい人にも月額のかからないモバイルWi-Fiはおすすめです。
チャージしてあまり使わなくても、次の機会に使えばいいですし、足りなければ都度購入できます。
また、病院の待ち時間のような退屈する時間用として1台持っておいて損はしないでしょう。
プリペイド式Wi-Fiを選ぶ際のポイント

さて、本項では「プリペイド式Wi-Fi」を選ぶ際のポイントについてお伝えします。
会社・サービスによって、端末・ギガの値段、また海外利用できる国も変わってきますので、ぜひ参考にしてください。
- 端末 / データの料金
- チャージ可能なデータ容量
- チャージ(データ購入)手順はカンタンか
- 海外利用は可能か
それぞれ、順番にみていきましょう。
端末 / データの料金
まず、重視すべきポイントが「端末」と「データ」の料金です。
端末に関して、そこまでこだわりがなければ、なるべく安い方がいいでしょう。
プリペイド式Wi-Fiの端末料金について、以下にざっくりまとめてみました。
●端末代金
①![]() | ②![]() (ネオチャージWi-Fi) | ③![]() | |
端末代金 | \17,600 | \19,000 | – |
端末(100GB付き) | \23,100 | →¥20,000 | \25,980 |
※端末は「新品」の価格です。
相場はおよそ2万円なので、端末は2万円以下で提供しているサービスから選ぶのがいいでしょう。
また、データのチャージ料金についても、有名サービスの「30GB」「100GB」でそれぞれまとめてみました。
●データチャージ代金
プリペイド式Wi-Fiのなかでは、「Free Style Wi-Fi」が最安級です。
チャージ(データ購入)手順はカンタンか
続いて、データのチャージ手順も確認しておきましょう。
いざチャージしようと思っても、手順が複雑では滅入ってしまいますからね。
具体的に多いのは「専用ページからの購入」や「専用アプリからの購入」です。
いちいちマイページにログインして購入するのが面倒という方は、専用アプリからログインできるサービスがいいでしょう。
海外利用は可能か
さいごのポイントは「海外利用の可否」です。
海外利用可能な場合でも、国・地域によって、利用できない場合がありますし、国・地域によってチャージ料金が変動するサービスもあります。
購入前にきちんと確認しておきましょう。
おすすめのプリペイド式Wi-Fi

とはいえ、結局どのプリペイド式Wi-Fiがいいのか、いまいちわからない方もいるでしょう。
そこで本項では、光回線事業・モバイルWi-Fi事業の運営も手掛ける「Wi-Fi情報館 編集部」がおすすめするプリペイド式WI-Fiを紹介します!
それが「Free-Style Wi-Fi」です。
サービス名 | ![]() |
料金 | 端末:17,600円 端末(30GB付き):19,800円 端末(100GB付き):23,100円 |
端末 | Macaroon M3A |
最大速度(理論値) | 下り(受信)150Mbps 上り(送信)50Mbps |
特徴 | ・月額料金0円 ・面倒な契約は一切不要 ・24時間いつでもチャージ可能 |
「プリペイド式Wi-Fiを選ぶポイント」で紹介させていただきました通り、Free-Style Wi-Fiは端末代・チャージ代ともに最安級。
また、専用のアプリからデータチャージが可能なので、1度端末とアプリを連携させれば、それ以降はログインの手間はありません。
利用可能エリアは、以下の通りです。
日本国内 | SoftBank / NTTドコモ / KDDI / 楽天のマルチキャリア |
海外 | 約120カ国(※) |
購入に関しては、公式サイトからはもちろん、Amazonでも購入できます。
プリペイド式ポケット型WiFi「Free-Style Wi-Fi」を使ってみた感想
Wi-Fi情報館 編集部では、実際にプリペイド式Wi-Fiを利用してみました。
利用したのはプリペイド式Wi-Fiのなかで最安級の「Free-Style Wi-Fi」です。


詳しくは【体験談】Free-Style Wi-Fiの評判を調査!使ってみて通信速度や使い心地をレビューにてまとめていますが、特に不満なく利用できました。

通信速度はモバイルWi-Fiということを考えれば、満足のいく速度でしたよ。
下り | 上り | PING値 | |
お昼(12時) | 18.82Mbps | 16.51Mbps | 28 |
夜(18時30分) | 23.85Mbps | 8.00Mbps | 30 |
使いたいときだけチャージすればいいので、解約し忘れて料金がかかり続けちゃうこともないので、財布にも優しいですね。

データチャージも簡単でした。


関連記事:【体験談】Free-Style Wi-Fiの評判を調査!使ってみて通信速度や使い心地をレビュー
さいごに
では、さいごにまとめです。
- 月額なしのポケット型って本当か?
- 月額がかからないのは本当
- 料金発生は「端末購入時」と「容量チャージ時」のみ
- プリペイド式が人気のワケ
- 毎月の固定費が抑えられる
- 必要な時に必要な分だけ使える
- 解約等の手間がない(違約金等がない)
- プリペイド式WiFiのデメリット
- 初期費用が高い
- モバイルWi-Fiの利用状況によっては、割高になる
- プリペイド式Wi-Fiがおすすめの人
- モバイルWi-Fiの利用量にバラつきがある人
- 旅行 / 出張が多い人
- ドライブ時のネット環境に困ってる人
- プリペイド式Wi-Fiを選ぶポイント
- 端末 / データの料金
- チャージ可能なデータ容量
- チャージ(データ購入)手順はカンタンか
- 海外利用は可能か
毎月のデータ利用量にバラつきがあるなら、月額のかからないプリペイド式のポケット型WiFiを検討してみてください。

ということで、今回は以上。
ご紹介したプリペイド式はこちらです。
>>Free-Style Wi-Fi 公式サイト