「Free-Style Wi-Fi」は、2025年3月にサービス開始されたプリペイド式Wi-Fiです。
月額制のモバイルWi-Fiからの乗り換えを検討している方や、プリペイド式Wi-Fiのご購入を検討している方は、どんなサービスか気になっている方も多いでしょう。

本記事では、「Free-Style Wi-Fi」を実際に利用し、端末の使用感やチャージ手順など、契約前に気になりそうな点をまとめてみました。
実際に利用してみると、契約前に知っておいた方がいいポイントが何点かありましたので、わかりやすくお伝えします。
※お急ぎの方は公式サイトをご覧ください。
Free-Style Wi-Fiとは?

サービス名 | ![]() |
運営会社 | 株式会社NEXT |
端末料金 | 端末:17,600円 端末(100GB付):23,100円 |
通信速度 | 下り150Gbps 上り50Mbps |
通信可能エリア | SoftBank/NTTドコモ/KDDI/楽天 |
端末 | Macaroon M3A |
※海外利用時の通信キャリアは国ごとに異なります。
Free-Style Wi-Fiは、対応端末を購入し、使いたい容量のみ都度チャージすることでWi-Fiの利用が可能な「プリペイド式Wi-Fi」です。
端末代・チャージ代は、プリペイド式Wi-Fiのなかでは最安級です。
もちろん、機器購入時に「ギガ付き」の端末の購入もできますよ。

月額料金0円のプリペイド式Wi-Fi
端末を購入したあとは、データをチャージしない限り料金の発生はありません。
つまり、月額料金がかからないため、月額制のモバイルWi-Fiを契約するほどではなくとも、状況によってはWi-Fiが必要になる方にとって、強い味方です。
海外用のギガのチャージは必要ですが、対応している国は120カ国以上と幅広いため、旅行・出張など、海外渡航が多い方は1台持っておいて損はしないでしょう。
SIMカードの用意は不要
Free-Style Wi-Fiは、SIMカードの用意も不要です。
というのも、Free-Style Wi-Fiは「クラウドSIM」搭載型だからですね。
端末を購入し、データ購入するだけでWi-Fi利用が可能なので、SIMカードの契約等の面倒な手続きは一切不要です。

ギガ付きの端末を買えば、届いた日から通信可能です!
もちろん、データチャージは即時反映なので、端末のみ購入した場合も、チャージすればすぐ使えます。
クラウドSIMは、物理的なSIMカードを使わずに、インターネット経由でSIM情報を切り替えられる技術です。これにより、対応したモバイルWiFiルーターは、複数のキャリア回線を自動で選択し、最適な電波を利用できます。
なお、Free-Style Wi-FiはクラウドSIM搭載型ではありますが、物理SIMを差し込んで使用することも可能です。


画像の赤い矢印の部分に爪を引っ掛けると、SIMスロットがとれる仕組みになっています。
物理SIMを差し込めば、購入後は「Free-Style Charge」以外での利用も可能なので、利用方法は幅広いです。
【レビュー】Free-Style Wi-Fiを実際に使ってみた感想
当サイトでは、実際にFree-Style Wi-Fiを購入し、使ってみました。
通信状況やチャージ手順をお伝えしていくので、ぜひ参考にしてください。

まず、送られてきたものはというと、端末以外にケーブルと説明書でした。
端末は「Macaroon M3A」
あまり聞き馴染みのない端末ですが、Free-Style Wi-Fiの公式サイトには、下記のように説明されていました。
- 長時間利用可能な大容量バッテリー
- 表示画面の見やすさも向上
- 充電は使いやすいUSB Type-C
バッテリー自体の持ちは普通でしたが、充電は2時間かからずに100%になりました。
端末は手のひらサイズで持ち運びしやすい

端末はご覧のように手のひらサイズでした。

重厚感のある作りになっていて、少しテンション上がりました。
重さも約130gなので、持ち運びに苦労はしません。
なお、専用のケース等は特にないので、持ち運ぶ際は気を付けましょう。
操作方法は?最初は戸惑いました(汗)
さて、実際に使ってみた感想ですが、初めは少し戸惑った、というのが正直な感想です。
というのも、下記の通り電源ボタンが初見ではわかりづらかったんですよね。

いわゆる「電源ボタン」はないんです。
また、メニューは「マーク表示のみ」のため、こちらも少し不親切に感じました。

どのメニューで「何ができるのか」、パッとみではわかりません。

とはいえ、SSIDとパスワードは、画面に常時表示されているので、電源さえつけば接続はカンタンなので、利用中は特に気になりませんでした。
また、同梱の説明書以外にも、公式サイトでも取扱説明書は確認できました。
通信速度はどのくらい?実測値をお伝え
では、通信速度はどうなのか、ということで編集部で利用したとある日の通信速度をまとめてみました。
下り | 上り | PING値 | |
お昼(12時) | 18.82Mbps | 16.51Mbps | 28 |
夜(18時30分) | 23.85Mbps | 8.00Mbps | 30 |

結論から言うと、筆者の利用環境(東京~千葉)では、一般的なネット接続は問題ありませんでした。
電車移動時や、ドライブ時にも利用してみましたが、ずっとグルグルした時はありませんでした。
なお、公式サイトにも記載がありますが、Free-Style Wi-Fiは5Gには対応していないので注意しましょう。
データチャージはアプリで簡単
Free-Style Wi-Fiのデータ購入(チャージ)は、「Free-Style Charge」という専用のアプリ経由となります。

筆者のiPhoneにアプリをインストールし、実際にデータチャージもしてみましたが、特に問題なくチャージできました。

有効期限30日の1GBプランを購入!


ちなみに、データチャージをする前に端末(Macaroon M3A)をアプリに登録する必要がありましたが、こちらも問題なくできましたよ。
例えば、同じ10GBのプランであっても、有効期限が30日か365日かによって、550円も料金に差があります。
有効期限30日 | 有効期限365日 | |
10GB | 1,430円 | 1,980円 |

購入するときは、有効期限も考慮する必要がありそうですね。
なお、データチャージは「クレジットカード」が必要です。
使ってみた感想まとめ
あくまでも筆者自身の主観にはなりますが、Free-Style Wi-Fiは特に不満なく使えた印象です。
速度はすごく速いわけではなかったですが、問題なく利用できましたし、なにより端末代とデータチャージ代が安い。
海外利用の検証はしていませんが、海外利用もできることを考えると、1台持っておいて損はないと思います。
プリペイド式Wi-Fiを探している方には、ぜひ1度手に取ってみてほしいです。
Free-Style Wi-Fiのメリット

Free-Style Wi-Fiの主なメリットは、以下の5点です。
- 契約不要なので解約金の発生がない
- 月の固定費がかからない
- いつでもデータチャージ可能
- 端末代・データチャージ代が最安級
- 日本国内はもちろん、海外約120カ国で利用できる
それぞれ、順番にみていきましょう。
①契約不要なので解約金の発生がない
Free-Style Wi-Fiの大きなメリットの1つが契約不要のため、解約金の発生がないことです。
もし使わなくなっても、チャージしない限りは料金発生はなく、またプリペイド式のため「契約満了」や「解約」といった手間がありません。
使いたくなった際は、アプリ(Free-Style charge)からデータ購入すればいいだけなので、1台持っておいて損はないでしょう。
②月の固定費がかからない
通常のWiFi契約では、毎月一定の料金が発生し、使わない月でも支払いが必要ですが、プリペイド式なら必要なときだけチャージすればOK。
例えば、旅行や出張など短期間だけ使いたい場合や、普段は自宅のWiFiがあるけれど、外出先でたまに使いたいという人に最適です。
無駄なコストを抑えつつ、自分のペースで利用できるのが大きな魅力です。
③いつでもデータチャージが可能
続いて、Free-Style Wi-Fiはいつでもアプリからデータチャージが可能なため、容量が足りなくなった際はすぐ対応できます。
アプリと端末を連携させ、クレジットカードを登録しておけば、必要な時に必要な分だけチャージできますよ。

また、都度チャージする仕組みのため、使い過ぎ防止も防ぐことができるため、お財布にも優しいです。
④端末代・データチャージ代が最安級
Free-Style Wi-Fiは端末代金、ならびにデータチャージ費用がプリペイド式W-Fiのなかでは最安級とお伝えしてきました。
下記のようにサービス別に比較してみると、その安さがわかります。
●端末代金
①![]() | ②![]() (ネオチャージWi-Fi) | ③![]() | |
端末代金 | \17,600 | \19,000 | – |
端末(100GB付き) | \23,100 | →¥20,000 | \25,980 |
※端末は「新品」の価格です。
●データチャージ代金
端末代金・データチャージ代ともに、最安級であることがわかりますね。
⑤海外約120カ国で利用できる
Free-Style Wi-Fiは国内はもちろん、海外約120カ国で利用できます。
もちろん、別途「渡航国に応じたデータチャージ」は必須ですが、Free-Style Wi-Fi対応機器が1台あれば、海外旅行・急な海外出張の時も安心です。

なお、利用できない国・地域もあるので、事前に公式サイトで確認しておきましょう。
また、海外利用時のデータチャージは、下記のように「グローバルプラン」と「利用国指定プラン」があります。

- グローバルプラン
- 利用可能国であればどこでもご利用頂けるプラン
- 利用国指定プラン
- 特定の一ヵ国のみでご利用頂けるプラン
海外利用する際は、ご自身の渡航国に応じて、賢くチャージできるといいですね。
海外用データの詳細については、公式サイトを確認してみてください。
>>Free-Style Wi-Fi 公式サイト
Free-Style Wi-Fiのデメリット
Free-Style Wi-Fiの主なデメリットは、以下の通りです。
- データチャージは「クレジットカード払い」のみ
詳しくみていきましょう。
データチャージは「クレジットカード払い」のみ
Free-Style Wi-Fiのデメリットは、データチャージの決済方法が「クレジットカードのみ」である点です。
データ付きも含む端末の購入時は、クレジットカード以外にも「ペイディ(paidy)」と「代引き」での支払いが可能ですが、チャージ時は「クレジットカード決済」のみ対応(※)しています。
※2025年3月現在の情報です。

もちろん、これから決済方法が増える可能性はありますが、少し不便な気もしますね。
実際、プリペイド式Wi-Fi競合他社を調べてみると、データチャージ時も様々な決済方法が選択できます。
例えば、リチャージWi-Fiは下記のような決済手段を用意していました。
- クレジットカード
- 銀行振込
- PayPay
- コンビニ払い
- paidy
- Amazon Pay
Free-Style Wi-Fiは安さでは圧倒的ですが、データチャージ時の決済方法がクレジットカードに限られる点は注意しましょう。
また、デビットカードやプリペイドカードも利用できません。
Free-Style Wi-Fiの評判 / 口コミ
Free-Style Wi-Fiの評判については、随時更新していきます。
Free-Style Wi-Fiをおすすめできる人
実際に利用し、サービスについて詳しく調査した結果、Free-Style Wi-Fiがおすすめできるのは以下のような人です。
- ドライブや旅行など、モバイルWi-Fi利用シーンが限定的な人
- コワーキングスペースやカフェでのお仕事にネット環境が必要な人
- データ利用がないのにお金がかかるのが嫌な人
- 解約などの手間が面倒な人
それぞれ、詳しくみていきましょう。
①ドライブや旅行など、モバイルWi-Fi利用シーンが限定的な人

まず、おすすめなのが「ドライブ時」など、外でのWi-Fi利用が限定的な方です。
Free-Style Wi-Fiなら、ドライブ前日にでもデータチャージをしておけば、当日はストレスなくネット環境を用意できます。
筆者も車で出かける際に、家族用のネット環境を用意したい気持ちはありつつ、わざわざ月額制のモバイルWi-Fiを契約するのは違うな、と思っていたので、プリペイド式はすごくありがく感じます。

さすがにテザリングではまかないきれなかったので。
車にType Cのポートがあれば、充電もできるので、バッテリーの心配もいりません。
また、海外利用も可能なので、旅行前にネット環境で悩みたくない方は、早めに準備しておくのがおすすめです。
②コワーキングスペースやカフェでのお仕事にネット環境が必要な人

また、コワーキングスペースやカフェでのお仕事が多い方にも、Free-Style Wi-Fiはおすすめです。
Free-Style Wi-Fiは対応端末を持っていれば、利用時のみFree-Style Chargeよりデータチャージすればいいので、月額制よりも経済的ですからね。
カフェなどのフリーWi-Fiだと、時間制限があって不便を感じていたり、そもそもセキュリティが心配な方はFree-Style Wi-Fiをぜひ試してみてください。
③データ利用がないのにお金がかかるのが嫌な人
利用していない月も料金がかかるのが嫌だ、という方にもFree-Style Wi-Fiはおすすめです。
端末購入時は少し高く感じるかもしれませんが、使わない時の方が多いなんて方は、プリペイド式を検討しましょう。
④解約などの手間が面倒な人
さいごにおすすめしたいのが、解約などの手間が面倒な方です。
サービスによっては、違約金がかかったり、好きなタイミングで解約できなかったりしますが、Free-Style Wi-Fiはそういったストレスが一切ありません。
また、
「解約し忘れて、余計にお金を払っちゃった…」
なんてこともありません。
Free-Style Wi-Fiなら、端末購入後の面倒は一切ないので、解約時の面倒を避けたい方にはとてもおすすめです。
Free-Style Wi-Fiをおすすめできない人
逆にFree-Style Wi-Fiをおすすめできない人もまとめてみました。
- モバイルWi-Fiの毎月のデータ消費が一定以上ある人
それぞれ、順番にみていきましょう。
①モバイルWi-Fiの毎月のデータ消費が一定以上ある人

まず、毎月のモバイルWi-Fiの利用量が一定以上ある方は、乗り換えを考える必要はないでしょう。
というのは、Free-Style Wi-Fiはプリペイド式Wi-Fiのなかでは最安級ですが、月額制のモバイルWi-Fiサービスの料金には劣るから、です。
例えば、モバイルWi-Fiのレンタルサービスである「モンスターモバイル」と比べてみると、下記のようになります。
![]() | ![]() | |
20GBの料金 | 1,980円 | 2,310円 |
プランについて | 2年20Gプラン / 月額 | 有効期限30日 |
料金面のみの単純な比較ではありますが、「330円」の差があります。
もちろん、月額制のサービスは利用していない月も料金発生があるワケですが、毎月一定の容量しか使わない方にとっては、月額制の方が確実にお得です。
そのため、ご自身の利用用途・容量を整理しておくといいでしょう。
月額制のモバイルWi-Fiサービスについては、こちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
おすすめ記事:【2025年3月】おすすめのポケット型Wi-Fi・モバイルWi-Fi比較ランキング10選
Free-Style Wi-Fiのよくある質問

さて、本項ではFree-Style Wi-Fiの購入前のよくある質問をまとめてみました。
迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
Q1.ホントに月額はかからない?
- Qホントに月額はかからない?
- A
はい、月額は一切かかりません。
料金に関しては、端末購入時とデータチャージ時以外は、一切かかりません。

月額契約等は一切ありませんよ。
Q2.接続される回線はどこ?
- Q接続される回線はどこ?
- A
SoftBank、NTTドコモ、KDDI、楽天のマルチキャリアに対応しています。
「Free-Style Wi-Fi_よくある質問」より
なお、通信キャリアの選択はできませんが、利用環境の中で1番品質のいい回線に繋がる仕組みになっています。
繋がりづらいときは、端末の「ネットワーク切替」を行うのがいいです。

筆者も繋がりづらいときに端末をみると「3G」とでてましたが、ネットワーク切替を行うことで「4G」に繋がりなおしてくれました。
Q3.注文からどのくらいで届く?
- Q注文からどのくらいで届く?
- A
2~3日以内には届く(※)
※地域によっては、この限りはありません。
発送について、公式サイトを確認すると、即日~3営業日以内の発送とありました。
また、日時指定は5営業日以降であれば指定が可能です。
Q4.法人の購入も可能?
- Q法人の購入も可能?
- A
はい、可能です。
Free-Style Wi-Fiは法人名義での購入も可能です。
領収証は発行していないようですが、適格請求書であれば発行してくれるので覚えておきましょう。
Q5.どこで買えるの?
- Qどこで買えるの?
- A
公式サイトとAmazon
2025年3月時点では、Free-Style Wi-Fiは公式サイトもしくはAmazonで購入できます。
料金はどちらでも変わらないので、ご都合に合わせて選択してみてください。
さいごに

Free-Style Wi-Fiは、月額0円のため、旅行やドライブなど、使いたい時にデータを購入してネット環境を用意できます。
モバイルWi-Fiを外出時に使いたい時はあるけど、月額制で契約するほどではない方に最適なサービスです。
慣れるまで操作性に若干の難アリですが、プリペイド式Wi-Fiのなかでは最安級なので迷ったら公式サイトをチェックしてみてください。
>>Free-Style Wi-Fi 公式サイト