Wi-Fi 5GHzと2.4GHz帯で速度比較(WiMAX使用) どれくらい違う?

WiMAX基礎知識

 

最近のWi-Fiルーターは、Wi-Fi電波の帯域「5GHz」対応のものがほとんどです。

これはWiMAXルーターも一緒で、最新機種はしっかり使えるようになっています。

以前から使われている帯域「2.4GHz帯」は家電やBluetoothなどで使われているため、Wi-Fiルーターの電波と被ってデータ送受信の邪魔になりやすかったりするんですよね。

そのせいでデータがうまく送受信できない→エラー発生→再送信を繰り返すことで通信速度は遅くなってしまいます。

これに対して「5GHz帯」はまだ被る可能性が低いのでスムーズに送受信できて速い、というわけですね。

 

そこで、我が家のデスクトップパソコンとWiMAXルーターをWi-Fi接続し、2.4GHz帯/5GHz帯それぞれの速度を計測、比較してみました。

Wi-Fi電波 2.4GHz帯/5GHz帯 の速度比較

結果発表の前に、計測条件について。

  • デスクトップパソコン(ウィンドウズ8.1)
  • Wi-Fi子機で接続
  • WiMAXルーター「WX03」を利用
  • 「WX03」ノーマルモードで計測
  • 7/9(日)の17時~21時で5回計測
  • 以下4つの速度計測サイトを利用
    1.Broadband speedtest
    2.RBB SPEED TEST
    3.Radish
    4.Rapidnet

2.4GHz/5GHz帯のほか、クレードルを介した有線接続時の速度も比較しています。

ちなみに2.4GHz帯を使ってそうな家電類は、auひかりのWi-Fiルーターとスマホ・プリンターが繋がってるくらいで他はなし。

計測結果は次のとおりです。

 

2.4GHz/5GHz帯と有線接続時の速度比較

2.4GHz/5GHz帯と有線接続時の速度比較

【下り/ダウンロード】の平均速度(Mbps)

測定時間2.4GHz5GHz有線接続
17:008.9820.8315.89
18:007.9920.3320.18
19:007.7518.1821.35
20:009.4819.3826.62
21:009.3614.521.92
平均8.71Mbps18.64Mbps22.42Mbps

正直ここまで差が開くと思っていませんでした。

速いんですね、5GHzって。

計測環境で電波を発してるような機器(スマホなど)は周囲に置いてないのに。

まぁでもスマホのWi-Fi設定画面にはネットワーク名が10個以上出てくるので、近所の家の電波などもいっぱい届いてるようです。

その影響もあってか、2.4GHzと5GHz帯で倍以上も速度が違っています。

さすがに有線接続には及びませんけど、それほど大差ないので十分快適に使えます。

室内利用なら断然5GHz帯がいいですね。

【上り/アップロード】の平均速度(Mbps)

測定時間2.4GHz5GHz有線接続
17:003.133.833.53
18:003.023.053.73
19:003.681.874.08
20:004.213.244.26
21:000.733.133.52
平均3.03Mbps3.02Mbps3.82Mbps

上り速度は大差なし。

それでも有線接続は一段上で一番快適です。

上りも下りも使っているWi-Fi電波は同じなんでしょうけど、なぜか下りほどの差はなし。

機種本体側の問題ですかね。

下りに比べて上り最大速度は10分の1くらいですし。

上限が低いのでせっかく高速通信可能な5GHz帯域が有効活用できていないようです。

 

2.4GHz/5GHz帯/有線接続それぞれの詳細データも一応掲載しておきます。

2.4GHz帯の計測結果

測定時間1
Broad
Band
2
RBB
3
Radish
4
Rapid
4サイト
平均速度
17:008.978.48.55108.98Mbps
18:009.48.75.448.47.99Mbps
19:005.58.29.717.67.75Mbps
20:0010.4411.36.279.99.48Mbps
21:0010.5411.19.186.69.36Mbps
平均8.979.547.838.58.71Mbps

18時~19時台で多少遅くなる程度でした。

5GHz帯の計測結果

測定時間1
Broad
Band
2
RBB
3
Radish
4
Rapid
4サイト
平均速度
17:0021.4824.61917.620.83Mbps
18:0020.4324.118.8216.920.33Mbps
19:0018.9620.414.4817.418.18Mbps
20:0018.6525.117.471619.38Mbps
21:0020.3216.911.0511.414.50Mbps
平均20.3222.2216.1615.8618.64Mbps

21時台でかなり遅くなっていますが、これなら不満なく使えます。

有線接続時の計測結果

測定時間1
Broad
Band
2
RBB
3
Radish
4
Rapid
4サイト
平均速度
17:0029.714.614.0222.420.18Mbps
18:0025.0822.220.3920.422.02Mbps
19:0021.4828.317.418.221.35Mbps
20:0031.7830.518.525.726.62Mbps
21:0023.0528.718.1217.821.92Mbps
平均26.2224.8617.6920.922.42Mbps

さすがに安定してます。

一番動画視聴者が多そうな20時台に最速を記録したのはたまたまかもしれません。

 

とりあえず下り速度だけ掲載しました。

上りは個人的に必要性がないためスルーします。

 

その他いろいろ

Wi-Fi接続中、途中でクレードルに挿して有線接続にしてみたら有線接続が優先されました。

物理最強ってことですね。

WiMAXルーターをデスクトップパソコン横に置いて計測したので、PCの電磁波が影響した可能性も?

Wi-Fi子機とWiMAX端末が近ければWi-Fi電波をスムーズにやり取りできて速そうに思えたんですが、逆効果だったかもしれません。

 

ちなみに、2.4GHz/5GHz帯の速度は、対応するWi-Fi規格も影響しています。

Wi-Fi規格別、2.4GHz/5GHz帯の最大速度

Wi-Fi規格別の最大速度

Wi-Fi規格(11ac/n/a/g/b)によって最大速度が違うようです。

スペック表なんてあまり見ない(見てもサイズとかバッテリー容量くらい?)かもしれませんし、Wi-Fi規格なんて特に意味不明な文字列なのでスルーする人がほとんどだと思います。

私もそうでした(汗)

で、Wi-Fiルーターメーカーで有名なI.Oデータさんの公式サイトに掲載されていた情報によると、規格詳細は次のとおりです。

Wi-Fi規格最大速度帯域
IEEE802.11ac6.9Gbps5GHz帯
IEEE802.11n300Mbps2.4G帯
5GHz帯
IEEE802.11a54Mbps5GHz帯
IEEE802.11g54Mbps2.4GHz帯
IEEE802.11b11Mbps2.4GHz帯

xxxx.11のあとに「a」が入っているものが5GHz帯のもの。

表のとおり、5GHz帯対応のもののほうが最大速度速いですね。

「ac」だと6.9Gbpsで、現在のWiMAX最速440Mbpsの10倍以上でめっちゃ速い。

ちなみに、WiMAX2+ルーターの古めなモデル「W01」「WX01」も対応してました。

ので、今後発売される機種は全部対応していることでしょう。

このように、Wi-Fi規格からも5GHz帯の方が速いと言えます。

 

※ここで使用したWiMAXルーター「WX03」に最新バージョン「WX06」登場!

新機能搭載の専用クレードルを使えばWiFi速度がさらにアップします。

※自宅用がいい人は1ギガビットを達成したWiMAXホームルーター「L02」と安定性が向上した「HOME02」が発売されてます

機能詳細はこちらで
HOME02とL02の機能・スペックを比較してみました

 

まとめ

Wi-Fiの電波帯域、2.4GHz帯と5GHz帯で速度比較してみた結果、5GHz帯の方がかなり速いことがわかりました。

もちろん利用環境によって違うと思いますが、2.4GHz帯の方が速くなるってことはまずないでしょうね。

5GHz帯は国のレーダー波などで利用されているため、電波法的に室内でしか使えない制限こそありますが、そんな制限をものともしない快適さは手に入ると思います。

WiMAX初期設定では2.4GHzにセットされてるはずなので、ぜひ5GHz帯に設定して使ってみてください。

ホームルーターなら外に持ち出すこともないでしょうし、ずっと5GHz帯設定で良さそうです。
(もちろん接続する側の端末が対応しているのは大前提ですが)

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