WiMAXホームルーターには現在大きく分けて2つのシリーズあり、それぞれの最新機種がお店や通販サイト上に並んでいます。
でも自分で頑張ってスペックなどを見比べてみても、なかなかどちらか1つに絞るのは難しいかもしれません。
そこでホームルーターを契約するときに迷いがちな2モデル
- WiMAX HOME 02
- Speed Wi-Fi HOME 02
ならどっちを選んだらいいのか?を徹底比較しくわしく解説していきます。
デザインやサイズ感、搭載されている機能、スペックなどいろいろな面から比較し、どちらを契約すべきか紹介しています。
ぜひ参考にしてください。
5G対応の最新モデル「L11」登場!
5G回線に対応し飛躍的に性能アップした新機種を選ぶべき理由を解説!
⇒Speed Wi-Fi HOME 5G L11 WiMAX5Gホームルーターがおすすめの理由続々登場!5G対応ホームルーター!
KDDI「WiMAX」、NTTdocomo「home5G」、SoftBank「SoftBank Air」と、3大キャリアが5Gホームルーターを続々と提供開始!本当におすすめのホームルータはどこだ!?
⇒【徹底比較】おすすめのホームルーター(おうちのWi-Fi)はこれだ!比較・解説付き
「WiMAX HOME 02」と「Speed Wi-Fi HOME L02」を徹底比較!
まずはまったく趣向の異なるデザイン面の比較からみていきましょう。
HOME02とL02のサイズ感・デザイン比較
圧倒的に小さくなったWiMAX HOME02
HOME02:幅50mm×高118mm×奥行100mm
L02: 幅93mm×高178mm×奥行93mm
奥行きが長い少し変わったデザインの「HOME02」はすべてのWiMAXホームルーターの中でも最小サイズ。
それどころか他社のホームルーターと比べても小さいですね。
これなら家具の隙間などちょっとしたスペースにも設置しやすいサイズ感。
デスク上に置く人ならかなりスッキリさせられると思います。
HOME02の幅5cmといったらガラケーの幅をイメージするとわかりやすいかと。
対してL02は円柱状でサイズは大き目。
設置スペース・場所に制限のある人はHOME02が有利ですね。
といっても数字だけではわからないはず。
具体的なサイズの違いは次の項目で画像付きで解説しています↓
正面からみたサイズの違い
まるで大人と子供くらい違っています。
同じWiMAX用のホームルーターとは思えないくらいのサイズ比ですね。
背面からみたサイズの違い
後ろ側も同じサイズです。
HOME02はLANケーブルを接続する端子が1つ少なくなっていますが、SIMカード挿入口がついているのでパーツ数的には同じ。
だたし、2つの機器を有線LANケーブルで接続しなければいけない人はL02を選ぶことになります。
でも、ほとんどの人はWi-Fi接続で繋げると思いますし、この差はあまり関係ないでしょう。
側面デザイン
奥行きだけはHOME02のほうが若干長め。
でも7mmだけなので誤差の範囲でしょう。
対してL02は前後左右どこからみても同じ形状なので統一感があり、より洗練されたデザインと言えますね。
上部からみたサイズの違い
上部はボタン×2つとメーカーロゴで構成は同じ。
HOME02は平面、L02は若干曲線になっていて丸みを帯びています。
私は上部にスマホなどを置いてしまうんですが、同じように物を置く人はHOME02が安定します。
(あまり置かないほうがいいと思いますが・・・)
見た目で選ぶならどこから見ても美しいL02が有利
サイズを気にしないなら前後左右どこからみても同じ見た目でデザイン性の高い「L02」がいいですね。
このシリーズの初期モデル「L01」(同じ円柱型デザイン)が登場したことでWiMAXホームルーター市場を一気に広げた立役者だけあり、人気の面ではL02に軍配が上がるでしょう。
対してHOME02はかなり細長く特徴的な見た目で、好き嫌いがわかれそうなデザインです。
ちなみにこれだけのサイズ違いがありながら、我が家での性能差はそれほどありませんでした。
HOME02の小ささは選択理由として大きなポイントになると思います。
つづいて、それぞれの端末の強みに注目してもっと詳しく見ていきましょう。
WiMAX HOME 02の強みはここ!
- ホームルーター最小サイズ
- 消費電力が少ない
- Wi-Fiを繋がりやすくするWiMAXハイパワー機能
- スマートスピーカー「アレクサ」との連携で音声操作
項目別に詳しく解説していきます↓
ホームルーター最小サイズ
デザイン面でも触れたように、HOME02最大のメリットはサイズの小ささにあります。
幅50mm、奥行き100mmの長方形デザインが特徴的ですが、コンパクトサイズに魅力を感じるならHOME02がいいですね。
消費電力が少ない
サイズの小ささそのままに、消費電力も約9Wと小さ目。
L02が最大24Wなので、電気代は半分以下で使えます。
ホームルーターは365日24時間電源オンの状態で使う人が多いと思います。
電気代を節約したい人はHOME02を選びましょう。
調べてみると年間3000円ほど違ってきますからね。
(約1か月分の通信料)
ホームルーターの消費電力は年間いくら?
⇒ホームルーターの電気代比較 いくらくらいかかるか調べてみた
Wi-Fiを繋がりやすくするWiMAXハイパワー機能
HOME02には「WiMAXハイパワー」という電波出力アップ機能が搭載されています。
これにより水平方向のWi-Fi対応範囲が約25%アップ(メーカー調べ)。
マンションなどワンフロアの住居に住んでいるなら、電波受信しやすいベランダ窓際に設置しても、フロア反対側の端まで快適に繋がる可能性が上がります。
少なくとも我が家の3LDKマンションでベランダの窓際に本体を設置し、反対側にある玄関を出たところまでは普通に繋がりました。
自宅で使うホームルーターとして魅力的な機能といえるでしょう。
スマートスピーカー「アレクサ」との連携で音声操作
ホームルーターとして初めて、声で操作できるスマートスピーカーとの連携機能を搭載したHOME02。
現在使えるのはアマゾンが販売する「アレクサ(Alexa)」を搭載するスマートスピーカーのみですが、音声操作で通信量チェックや設定変更が可能です。
スマートスピーカーが生活の一部になっている人には便利な機能ですね。
Speed Wi-Fi HOME L02の強みはここ!
- ホームルーター最強のギガビット通信対応
- ビームフォーミング機能でWi-Fi通信がスムーズ
- 全方位カバーする4本の高感度アンテナ
上から順位詳しく解説していきます↓
ホームルーター最強のギガビット通信対応
HOME02より1年前に発売されたモデルながら、業界全体でも現在最速の1000Mbps(1Gbps)に唯一対応しているホームルーターがL02です。
後発のHOME02が最大440Mbpsなので、余計にスペックの高さが目立ちます。
デメリットはWiMAXの電波を中継する基地局側でも対応していないといけない点。
現在全国に設置されているWiMAX基地局のほとんどが最大440Mbpsまでの対応で、1Gbps対応のものは都市部の中でもさらに一部のみとなっています。
対応エリア↓
- 1Gbps対応エリア・・・東京・埼玉・愛知・大阪の一部
- 958Mbps対応エリア・・・宮城・東京・埼玉・愛知・京都・大阪・兵庫・福岡の一部
このエリア内でもとくに街中に住んでいる人はL02を選んだほうが快適になる可能性大ですね。
山間部や人口少な目のエリアは「一部」に含まれないことが多いので気を付けてください。
L02のここに注意!
最大1Gbpsのスピードに惹かれている人は1つだけ注意点があります。
1Gbpsの速度は「ハイスピードプラスエリアモード」というモードでの使用が条件です。
これはWiMAX2+回線とau回線を合体させて通信するもの。
で、WiMAXではau回線を使ってデータ通信量が月間7GB以上になると128kbpsという超低速に制限されてしまいます。
たとえ使い放題の「ギガ放題プラン」を契約していても適用されてしまいます。
よってハイスピードプラスエリアモードは日常的に使うモードではありません。
そうなると結局最大440Mbpsまでとなり、HOME02と一緒の条件になってしまうので気を付けてください。
ビームフォーミング機能でWi-Fi通信がスムーズ
Txビームフォーミングとは、Wi-FI規格のIEEE802.11acの技術で、スマートフォンなどのWi-Fi機器の位置を検知し、集中して電波を送信することで、Wi-Fi電波が中・弱電界の場所の通信を安定させ、スループットを向上させる技術です。Wi-Fiビームフォーミングは5GHzのみの対応です。Wi-Fi接続機器もビームフォーミングに対応する必要があります。
参考:apple(iPhone6以降、Samsung(SCL22以降)、Sony(SOV33以降、Sharp(SHV32以降)が対応しています。
(UQ WiMAX公式より)
つなげたい機器(スマホなど)とのWi-Fi通信をスムーズにしてくれるビームフォーミング機能に対応。
スマホやタブレット側もこの機能に対応していないと効果はありませんが、日本のシェアの約半数を占めるiPhoneなら6以降を使っている人がほとんどのはず。
5年ほど前のモデルでも対応しているので、最近購入した端末ならまず対応しているでしょう。
ただ100%ではないので、詳細はスマホメーカー公式サイトや取扱説明書にてご確認ください。
全方位カバーする4本の高感度アンテナ
高感度アンテナを4つ・4方向に配置することで360度の電波送受信をカバーしたL02。
これによってWi-Fi受信速度が約30%改善されています(メーカー調べ)。
単純に数字だけ見るとHOME02の約25%より上です。
端末スペックを比較
機種名 | WiMAX HOME 02 | L02 |
---|---|---|
メーカー | NECプラットフォームズ 株式会社 | ファーウェイ |
本体色 | ホワイト | 〃 |
対応回線 | WiMAX2+ au 4G LTE | 〃 |
サイズ | 幅 50mm 高 118mm 奥行 100mm | 幅 93mm 高 178mm 奥行 93mm |
重さ | 約218g | 約436g |
最大速度 ハイスピード | 下り440Mbps 上り30Mbps | 下り440Mbps 上り30Mbps |
最大速度 ハイスピードプラスエリア | 下り440Mbps 上り75Mbps | 下り1000Mbps 上り75Mbps |
最大同時接続数 | 20台 【内訳】 有線 1台 無線 20台 | 最大40台 【内訳】 有線 2台 2.4GHz 20台 5GHz 20台 |
無線LAN規格 | IEEE802.11ac/11n/11a(5GHz帯) IEEE802.11n/11g/11b(2.4GHz帯) | 〃 |
有線LAN規格 | 100BASE-TX 1000BASE-T | 10Base-T 100Base-TX 1000Base-T×2ポート |
消費電力 | 約9W | 24W |
電源 | ACアダプタ | 〃 |
SIMサイズ | nanoSIM | 〃 |
同梱物 | ACアダプタ つなぎかたガイド(保証書) Alexa音声操作利用ガイド Wi-Fi設定シート(シール) | ACアダプタ Ethernetケーブル(試供品) |
HOME02は重さがL02の半分以下ですが、同時接続台数も半分でかなり少な目。
20台つなげられるなら十分とはいえ、WiMAXモバイルルーターでも最大16台なのでホームルーターにしては少なく感じてしまいます。
その他有線LANケーブルの規格「10Base-T」に対応していないなど、こまかな違いがみられます。
HOME02とL02の実測値を比較してみた
計測条件
- 計測地は最速回線対応エリア外の地方都市
- iPhoneSEにて「RBB SPEED」アプリを使用
- 設定はハイスピードモード(WiMAX2+回線のみ)
- 2.4GHz帯Wi-Fiで計測
- 平日夕方に3回連続で計測し平均を算出(四捨五入)
計測結果
HOME02 | L02 | |
---|---|---|
下り平均速度 | 61.59Mbps (56.83/44.86/83.09) | 52.89Mbps (50.92/54.36/53.38) |
上り平均速度 | 11.19Mbps (11.19/11.78/10.61) | 15.73Mbps (16.75/15.68/14.76) |
ping(応答速度) | 68 (53/75/77) | 40 (39/41/40) |
成績が良い方を赤文字にしてあります。
HOME02はなんだか不安定に感じたので、その後何度か計測したらおおむね50~60Mbpsの間になっていました。
我が家でダウンロード速度を計測した結果、やや「HOME02」優勢か?ってところです。
ただ、アップロードと応答速度は「L02」がかなり上でした。
というわけで、用途にもよるんですが、WiMAXの快適さはダウンロードが速い方がいいので「HOME02」がおすすめです。
【おまけ】L02ならオンラインゲームはギリギリプレイ可能ですが、HOME02は厳しい
リアルタイム系のオンラインゲームのpingは最低50ms以下、理想は15ms以下と言われています。
L02はpingが40ms前後なのでFortnite、荒野行動、LOLといったリアルタイム系ゲームだと普通にプレイ可能です。
著者自身、PUBGやモバイルレジェンドをL02環境でプレイしていますが、たまにラグくなる程度で特にストレスは感じていません。
HOME02はpingが50msを越えることが多いため、リアルタイム系のゲームは少し厳しいです。リアルタイム性がないDCG(デジタルカードゲーム)やソシャゲをプレイする分にはHOME02でもストレスフリーです。
どっちを選んだらいい?
HOME02がおすすめの人
速度計測結果では極端な差はありませんでしたが、ダウンロード速度が上だったこともあり、私のような地方都市住まいなら「HOME02」がおすすめです。
また、常時電源オンで使い続けたときの電気代はL02より年間3000円前後安くなるので、節電したい人にもHOME02をおすすめします。
ただHOME02はL02から1年後の発売ながら、あまりスペック表上での性能が高いとは言えません。
サイズが小さくなったことで旧モデル「HOME01」にあったいくつかの機能がなくなっていますし、L02と比べても特筆して優れた機能はありません。
でも、サイズが二回り小さいにもかかわらずL02とほぼ性能が一緒なら十分すぎるレベルです。
L02がおすすめの人
都市部の最大速度対応エリア(※)に住んでいる人は速度面でより良い結果になる可能性があるため、「L02」がおすすめです。
(※東京・埼玉・宮城・愛知・京都・大阪・兵庫・福岡の一部)
リアルタイム系のオンラインゲームをしたい人はL02のほうがping(応答速度)が早いのでオススメです。
とはいえ、極端に性能差はないので、見た目で気に入ったほうを選んでも問題ないでしょう。
契約するならここ!WiMAXプロバイダ比較
WiMAXプロバイダはどこで契約しても通信環境は一緒。
となると料金の安さで選ぶのが損をしないポイントになります。
そしてWiMAXプロバイダによって契約期間(縛り期間)やキャンペーン特典が違ってきます。
結論から言うと、安さで選ぶなら「Broad WiMAX」一択です。
ただし、HOME02やL02ホームルーターを契約するなら「中古品」になります。
WiMAX最安級のBroadWiMAXをチェック!※リンクは5G対応プランです。
⇒BroadWiMAXの詳細はこちら
中古は嫌!という方も多いはず。
さらに近年は5G対応のルーターも続々と登場しており、近いうちにそちらが主流になるでしょう。
もちろん5G対応機種の解説記事も用意していますので、そちらも是非、参考にしてみてくださいね。
WiMAX 5G対応ルーター「Galaxy 5G」
⇒Galaxy5Gルーターをレビュー!評判は?WiMAX料金も比較しました。
WiMAX 5G対応ホームルーター「L11」
⇒Speed Wi-Fi HOME 5G L11(ZTR01) WiMAXの5Gホームルーターがおすすめの理由
まとめ
契約時に迷いがちなWiMAXホームルーター2機種「HOME02」と「L02」を比較しました。
当サイトでは、都市部住まいならより快適な通信環境を得られる可能性が高い「L02」をおすすめします
地方都市住まいだったり、サイズの小ささや電気代節約を重視するなら「HOME02」にしましょう。