povo2.0とは?「使い放題24時間」に速度制限は?ポケットWi-Fiとの比較も!

povo「データ使い放題24時間」 アイキャッチ画像その他

菅政権が携帯料金の値下げに乗り出し、その影響もあって、ドコモ、KDDI、ソフトバンクは携帯の値下げを余儀なくされました。楽天もちょこちょこ変わってますが、値段は元々安かったですね。

そういった状況で、3大キャリア(前述のドコモ、KDDI、ソフトバンクを指します)は次々と格安のプランを発表しまっした。今では多くの方がご存じの、ドコモの「ahamo」、ソフトバンクの「LINMO」、そしてKDDIの「povo」です。

ここでは、KDDIの「povo」について解説すると共に、大きな特徴である「データ使い放題24時間」の使い勝手や、ポケットWi-Fiとの比較などを紹介していきます。

povoをすでに使っている方もそうでない方、是非参考にしてください。

※記載の金額はすべて税込みです。

「povo」ってどんなサービス?お得なの?

povoとは、一言でいえば「auブランドの格安プラン」です。
既存のプランと比較すると一目両全ですが、料金が圧倒的に安くなっています。

2021年9月には、povoの新プラン「povo2.0」の受付が開始されましたので、povo1.0、povo2.0、既存プラン(使い放題MAX)と比較してみましょう。

尚、povo2.0とpovo1.0はプランが2つあるのではなく、1.0が受付停止となり2.0のみになるプランなので、選べるわけではありません。誤解しないようにしましょう。

 povo2.0povo1.0使い放題MAX
料金トッピング代※2,728円※7,238円※
データ容量トッピング次第20GB/月無制限※1
契約期間なしなし2年自動更新
契約解除料0円0円1,000円
受付方法WEBのみWEBのみ店頭、電話、WEB
その他特徴・豊富なトッピングで料金も容量も自由にカスタマイズができる
・キャリアメールが使えない
・スマートバリューなどの割引対象外
・既存プランより大幅値下げ
・キャリアメールが使えない
・スマートバリューなどの割引対象外
・データ容量無制限
・各種割引対象
・キャリアメールが使える
・料金は高め

※別途通話料がかかります。
※1テザリングは30GBです。

povo2.0についてまったく分からないと思いますので、下記にpovo2.0のトッピングを表にしました。

プラン名称/容量料金内容
24時間無制限330円/回24時間データ使用量が無制限になるプラン
7日間1GB390円/回7日間1GBのデータが使用可能になるプラン
30日間3GB990円/回30日間3GBのデータが使用可能になるプラン
30日間20GB2,700円/回30日間20GBのデータが使用可能になるプラン
90日間60GB6,490円/回60日間60GBのデータが使用可能になるプラン
180日間150GB12,980円/回180日間150GBのデータが使用可能になるプラン
7日間DAZN使い放題760円/回7日間DAZNのデータ通信量が無制限になるプラン
24時間smash使い放題220円/回24時間smashのデータ通信量が無制限になるプラン
5分以内通話かけ放題550円/回5分以内の通話に対し、通話料が掛からなくなるサービス
通話かけ放題1,650円/回通話料が掛からなくなるサービス
スマホ補償サポート830円/回年2回、スマートフォンをリフレッシュ品に交換できるサービス

いかがでしょうか。

まず、キャリアメール不要で、無制限である必要もない方にとって、povoの方が圧倒的にお得です。
固定回線ならともかく、スマートフォンで無制限が必要な方は少数だと思いますし、大多数の方はpovoにすべきでしょう。

では、2021年9月に始まったpovo2.0はどうでしょう。

povo1.0と比較すると、povo2.0は以下のような特徴があります。

povo2.0とpovo1.0はどう違う?

povo2.0の良くなった点

・使いたい容量を自由にトッピングすることで、自分にあった使い方ができるようになった!
・1.0と同じ容量の20GBが若干安くなった!
・DAZNやsmash利用し放題など、バリエーションが豊富になった!

こういった具合です。

povo1.0では月20GBだけでしたが、povo2.0になると、より豊富なラインナップになります。
また、1.0と同じ月20GB(2.0は月ではなく30日間です)も28円だけですが、安くなっています。
聞いた感じでは良くなったように思えますが、次の悪くなった点を見てから判断しましょう。

 

povo2.0の悪くなった点

・期限が切れる度にトッピングが必要になるため面倒に…
・月単位ではなく、日数単位なので、期限が分かりづらい…
・制限後の速度が1Mbpsから128Mbpsに…
・povo1.0の時はデータ使い放題24時間が220円だったのに、povo2.0では330円に値上がり…

いかがでしょうか。
 
デフォルトでは一切のデータ通信ができないため、都度トッピングをする必要があり、多少手間がかかります。
また、月単位ではなく日数単位なので、月の途中でいきなり期限切れということもあり得ます。
 

制限後の速度も1Mbpsであれば、ネット検索程度であれば問題なく行えたのですが、128Kbpsではほぼ何もできません。

そして、個人的にはpovoの目玉といってもいい特徴だと思っている「データ使い放題24時間オプション」が値上げしていることがちょっと残念だと感じました。

いずれも、意外と大きいデメリットだと思いますので、povo1.0からpovo2.0への変更がダウングレードのように感じる方も結構いると思います。

 
とはいえ、povo1.0と2.0は選べるわけではなく、もうpovo1.0の受付は終了しています。
 
万人におすすめできたpovo1.0と違い、povo2.0はしっかりとサービス内容を把握してから契約しないと後悔する可能性があるので注意しましょう。
 
次からは、前述の通りpovoの最も大きな特徴でもある「データ使い放題24時間オプション」について解説していきます。
2.0から値上げしてしまいましたが、それでも十分に魅力的なオプションですよ。
 
※もうすでにpovo1.0は受付終了していますので、povo2.0を前提に解説していきます。

au「povo」のデータ使い放題24時間ってどうなの?

povoのデータ使い放題24時間とはどんな仕組み?

24時間だけ330円でデータ使い放題になるトッピングです。

大容量をどんどんトッピングしていくよりも、1日~数日なら、このデータ使い放題のトッピングを利用した方が安く済みます。

通常では、帰宅したらとりあえず何か映画を流しっぱなしにする等、アマゾンプライムビデオ等の動画視聴サービスを長時間利用していたり、4K8Kの高画質テレビでオンラインゲームを長時間していたりすると、あっという間にデータを使い切ってしまいます。

そんなときに便利なのが「データ使い放題24時間」オプションです。

テザリングも使い放題

これまでにもauであった使い放題プランはテザリング利用時の容量が30GBに制限されていました。

ですが、ータ使い放題24時間オプションはテザリングも使い放題。

かなり使い勝手の良いオプションサービスですね。

 

データ使い放題24時間の料金は?

すでに触れましたが24時間で330円です。

月間の通信料金は単純に

24時間データ使い放題を使った回数×330円

となります。

1日だけなら330円、30日フルで使えば9,900円となります。

povoではない、auの使い放題「データMAXプラン」の料金が7,238円なので、一時的ではなくて常に無制限がいい人は、povoではなく「データMAXプラン」にすべきですね。

 

データ使い放題24時間の利用時に速度制限はある?

データ使い放題でも一定容量使うと速度制限されてしまっては意味がありません。

通常の容量トッピングでは、容量オーバーすると最大128kbpsに速度制限されますが、データ使い放題24時間はどうなのか?

au公式サイトにはこう記載されています↓

 

一定期間内に大量のデータ通信のご利用があった場合、混雑する時間帯の通信速度を制限します。

WiMAXやワイモバイルなどWi-Fiルーター事業者でよくある「3日10GB」制限のようなものはありません。

ただ、これはベストエフォート方式そのものですね。

回線が混雑する時間帯は具体的な数値は明記されていませんが速度制限される可能性は高いです。

となると18~2時頃のネットのデータ通信量が増大する時間帯に適用される可能性大ですね。

データ使い放題オプションは24時間制限があるため、「どうせなら使いまくってやろう!」なんて考える人は多いと思います。

そう考えると音楽や動画を流しっぱなしにする人はたくさんいるでしょうし、制限は避けられないかと思われます。

つづいて現行の使い放題プランとも比較してみました。参考までに。

auの使い放題プラン「使い放題MAX5G/4G」とどっちがいい?

このプランは2年縛り契約で月額7,238円となります。

割引制度はたくさんありますが、家族で使う場合メインなので割愛します。

使い放題MAX5G/4Gプランは一か月間ずっと使い放題なので、常にデータ無制限を求める人は圧倒的にこちらが有利です。

これだけで、無制限を求める人は、スマホやタブレットだけで使う場合は「使い放題MAX5G/4G」がいいと言えます。

ただ、、使い放題MAX5G/4Gはテザリングが30GBまでしか使えない、という事には気を付けましょう。

povoのデータ使い放題24時間はテザリングも無制限なので、テレビやパソコン、ゲーム機などと接続したい場合は、povo+データ使い放題24時間オプションがおすすめと言えそうです。

ただ、そもそも無制限が必要ない人にとってはpovoの方が料金的に大幅に安くできますから、迷うことなくpovoおすすめします。

ポケットWi-Fiとpovoを比較

持ち運びができるインターネットと言えば「ポケットWi-Fi」です。

使い放題24時間ができるpovoとは似ている部分があり「povoがあればポケットWi-Fiはいらなくない?」と思う方もいると思います。

そこでau「povo」のデータ使い放題24時間サービスをスマホのテザリングで使った場合と比較してみました。

通信環境を比較

povoのデータ使い放題24時間は、au 4G LTE回線/5G回線が使い放題なので非常に繋がりやすいといえます。

対応エリアも若干広く、4G LTE回線は障害物に強い性質を持つので安定感も非常にいいものとなっています。

ポケットWi-Fiで使われているネットワークは、その提供事業者ごとに異なりますが、KDDI、NTTdocomo、SoftBankのいずれかにつながる、もしくは、その全てに接続するものがあります。

3キャリアはそれぞれ繋がりやすいエリアも異なるため、ポケットWi-Fiの規約をしっかりと読み、自身のエリアにとってもっとも相性のいい回線につながるポケットWi-Fiを選べば、ポケットWi-Fiの通信品質もpovoに劣るわけではありません。

また、3キャリアすべてにつながるポケットWi-Fiの場合は、仮にKDDIの回線に障害が生じた場合にはSoftBankにつながる、といった事もあり、そういった意味ではポケットWi-Fiの方が優位な部分もあります。

速度制限を比較

povoの容量トッピングは、速度制限後、最大128Kbpsとなります。

ポケットWi-Fiも多くは同じ最大128Kbpsか、少しだけ早い最大256Kbpsです。

とはいえpovo「データ使い放題24時間」オプションを使う場合はこの速度制限が無い&容量制限もないため、povo+データ使い放題24時間が有利です。

料金面を比較(povoはデータ通信のみとする)

povo+データ使い放題24時間オプションは使い方しだいで0円~12,980円まで変動します。

対してポケットWi-Fiは安いサービスであれば2,000円程です。

容量別に考えると、以下のようになります。

 ポケットWi-Fipovo
約月20GB2,000円程度2,700円
約月50~60GB2,600円~3,000円程度6,490円(60GB/90日)
月100GB以上3,000円~3,500円程度(100GB/月)12,980円(150GB/180日)

いかがでしょうか。

料金的にはポケットWi-Fiの方が安く利用できることが分かります。

その他項目を比較

携帯性

povoはauスマホ1台だけで済みますが、ポケットWi-Fiはスマホとルーターの2台持ちになる分、携帯性は劣ります。

同時接続台数

auのテザリングはだいたい5台までしか同時に接続できません。

ポケットWi-Fiでは端末によりますが10台以上同時接続可能です。

バッテリー持ち時間

ポケットWi-Fi端末のバッテリー持ち時間は長いものなら20時間以上使えます。

auスマホはテザリング利用をするとバッテリー消耗が激しくなるため、5時間も使えないでしょう。

どっちがいい?

ネット回線サービスで一番気になるのは回線の快適さと料金だと思います。

快適さについては使う場所しだいになるため何とも言えませんが、安さならポケットWi-Fi、携帯性重視あるいはたまに容量無制限が必要になる場合にはauのpovoになるでしょう。

最安級ポケットWi-Fi「モンスターモバイル」
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「povo」公式HP
au Online Shop

おすすめの使い方「povo」&「ポケットWi-Fi」

ここまで「povo」について紹介してきましたが、povo2.0になったことにより、さらに安く快適にインターネットを使うための新提案をしたいと思います。
それは…

povo×ポケットWi-Fiの2台持ち です!

まず、先に分かりやすいデメリットを伝えるならば、スマホとポケットWi-Fiの2台を持ち歩く必要がある、という事です。読んで字のごとくなので、詳しい事は割愛します。

ただ、このデメリットを補って余りある大きなメリットがあるのです。

povo×ポケットWi-Fi 2台持ちのメリット

・povo2.0はトッピングをしなければ0円なので、実質通話料のみで電話が持てる!
※180日以内に有料トッピングをしないと契約解除になるので注意が必要です。

・料金はポケットWi-Fiの方が安いので、データ通信はポケットWi-Fiで節約可能!
例えばモンスターモバイルとの組み合わせなら「2090円で月20Gと電話」「2640円で月50Gと電話」といった事が可能に!

・土日だけ、長時間の動画視聴などでデータを大きく消費するなら、povoのデータ使い放題24時間でその日だけ無制限に!

・au回線が通信障害に!そんな時はポケットWi-Fiの他キャリア回線でネット接続!

いかがでしょうか。

povo2.0はポケットWi-Fiと非常に相性のいいサービスだという事がお分かりいただけると思います。

是非、料金の安いポケットWi-Fiと「povo」のデータ使い放題24時間をうまく使って、節約しつつ快適なネットライフを送ってくださいね。

参考:おすすめのポケットWi-Fiランキング
ポケットWiFiのおすすめランキング10選!求めているのは安さ?速度?要望通りのおすすめをご紹介

まとめ

auの新プラン「povo2.0」のサービス概要と、そのトッピングとして付けられる使い放題サービス「データ使い放題24時間」について紹介しました。

速度制限についてはハッキリしたものはありませんが、ベストエフォート方式と同じで混雑すれば限定的に制限されることはあります。

また料金面も使い方しだいで変わるため、一か月のうちで何日くらい「データ使い放題24時間」オプションを使うか?によって変わります。

1ヶ月毎日使うと10,000円ほどになるため安いとは言えませんが、速度制限がほぼないことを考えると十分魅力的と言えるでしょう。

また新提案の「povo」×「ポケットWi-Fi」の2台持ちも非常におすすめです。povo2.0ならでは、とも言えますので是非参考にしてみてくださいね。