本記事では、車内用におすすめのWi-Fiについてお伝えします。
ドライブにWi-Fiがあるといいかも、と思いつつ、
「どうやって用意するの?」
「料金の相場ってどのくらいなんだろう…」
と、利用するまで何個か壁がありますよね。
そこで本記事では、下記内容で「車内用のWiFi」についてお伝えします。
当編集部で実際に車中利用してみた感想もお伝えしますので、参考になれば嬉しいです。
なお、カンタンにまとめると、下記3つの選択肢のなかから、都合に合わせて選ぶのが賢い選び方といえます。
①車載用Wi-Fi | ②ポケット型Wi-Fi | ③USBタイプのWiFi | |
---|---|---|---|
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おすすめ度 | ★★☆☆☆ | ★★★★★ | ★★★★☆ |
こんな人におすすめ | 車載用Wi-Fiの対象車種の方 | 車内以外でも使いたい方 | 充電忘れで利用できないのが嫌な方 |
デメリット | ・対象車種以外だと、別途ルーター購入必要 ・運転中以外利用できない | ・充電を忘れる心配がある | ・USBポートがないと使えない |
代表的なサービス | ドコモインカーコネクト | Free-Style Wi-Fi | 365チャージWi-Fi |
車内のWi-Fi環境の整え方3選

まずは、車内の「Wi-Fi(ネット環境)」を整える方法からお伝えしていきます。
- 車載用
- ポケット型Wi-Fi
- USBタイプ
ドライブ中にWi-Fi利用する人の多くは、上記3つのうちのいずれかの方法でインターネット接続しています。

それぞれ詳しくみていきましょう。
①車載用
最初に紹介するのが「車載用Wi-Fi」です。
車載用WiFiは、車両に設置された通信機器を介してインターネット接続を実現するサービスです。
なお、対象車種でない場合は、車内にルーターや専用端末を搭載し、LTEや5Gなどのモバイル回線へのWi-Fi接続が可能となります。
代表的なサービスは「ドコモインカーコネクト」です。
ドコモインカーコネクトは、日産の対応車種であれば、ルーターは不要。
- メリット
- デメリット
- バッテリー切れの心配なし
- 車種によっては別途ルーターが必要
- レンタカー等では使えない
②ポケット型Wi-Fi

続いて、車内のネット環境は、ポケット型Wi-Fiで整えることもできます。
ポケット型Wi-Fiを購入、もしくはレンタルして車内で利用するパターンですね。
Amazonでチャージ式のポケット型Wi-Fiを購入することも可能ですし、容量次第では「月1,000円台」でレンタルもできます。
車内用におすすめのポケット型Wi-Fiについては、後述しています。
- メリット
- デメリット
- 購入・レンタルともに導入が手軽
- ドライブ以外でも利用できる
- プラン(定額/チャージ)を用途に応じて柔軟に選択可
- バッテリー駆動なので長時間利用時の充電管理が必要
おすすめ記事:【2025年5月】おすすめのポケット型Wi-Fi・モバイルWi-Fi比較ランキング10選
③USBタイプ

車内用Wi-Fiとして、上記画像のような「USBドングル型」を選ぶ方も多いです。
利用方法は「USBドングル型」のWi-Fiを購入し、都度チャージするのが一般的。
代表的なサービスは「ecocoスティックWi-Fi」や「365チャージWi-Fi」など。
ドングル型の小型ルーターはUSBポートがあれば、Wi-Fi利用できちゃう優れモノです。
- メリット
- デメリット
- コンパクトで車内のUSBポートに直挿し可能
- バッテリーレス
- 膨張 / 発熱の心配がない
- USBポート位置によっては設置場所に制約あり
- バッテリー非搭載のため車両電源オフで通信切断

ちなみに
ドングルとは下記のような意味で使われます。
コンピュータに接続して使用する小型のハードウェアデバイスのことを総称して「ドングル」と呼びます。USBポートに差し込む「USBドングル」が一般的
飛天ジャパン株式会社「ドングルとトークンって?違いなど、分かり易く解説」より
昨今のクルマには、USBポートがついているため、ドングル型のWi-Fiを使う人も増えています。

Amazon等でカンタンに購入できますよ。
※契約しているキャリアをテザリングするのもアリ
なお、車内のネット環境を「テザリング」で整えることも可能です。
テザリングすれば、契約している携帯キャリアのインターネットへ「Wi-Fi」接続することができます。
しかしながら、データ無制限で利用できる「楽天モバイル」であれば、車内のネット環境のためにテザリングするのは賢い選択と言えます。
テザリングとは、スマートフォンの通信回線を使って、他のデバイスをインターネットに接続する機能のことです。
スマホをWi-Fiルーター代わりにして、パソコンやタブレットをネットにつなげることをイメージしていただくとわかりやすいでしょうか。
接続方法には、Wi-FiやUSB、Bluetoothがありますが、一般的にはWi-Fiテザリングが使いやすく、広く利用されています。
車内のWi-Fi環境を整える際のポイント

車のWi-Fiを整える際は、下記のポイントに注意するといいでしょう。
- ポイント①そもそも必要か
- ポイント②運転中以外も利用できるか
- ポイント③通信容量はどれほど必要か
- ポイント④料金は月額制か / プリペイド式か
それぞれ詳しくみていきます。
①そもそも必要か
まず、車内のWi-Fiは必要か、はきちんと確認しましょう。
「そもそも論」で恐縮ですが、
- 車のなかでWi-Fi使うのってどんなとき?
- どれくらいの頻度で使う?
- 携帯キャリアと契約してるけど、それ以外のインターネットは本当に必要だろうか?
などなど、契約前にきちんと精査することをおすすめします。
というのは、Wi-Fiサービスと契約すると、
- サービスによっては、月額料金がかかる
- 契約期間の縛りがある
- そのため、タイミングによっては「解約金」が発生する
- チャージ式でも「端末代」がかかる
など、コストはかかります。
例えば、あまり利用しないがために解約したら、端末代金の残債を払う必要が生じた…となっては、金額的に損ですよね。

そのため、闇雲に契約せず、
は、きちんと考えてみることをおすすめします。
Wi-Fiサービスの「解約金」について、補足です。
本文では「端末代の残債」がかかることがある、とお伝えしましたが、どのサービスも端末代や解約金がかかるワケではありません。
Wi-Fiサービスのなかには、下記のような特徴をもつサービスも多くあります。
- 端末代無料
- 返却の必要がある
- 解約金のないプラン
- 契約期間の縛りがあるプランより月額は少し高い
- 月額0円
- 購入した端末へのチャージ式
なお、月額のかからないポケット型Wi-Fiについて、詳しくはこちらの記事で解説しています。
②運転中以外も利用できるか
また、ドライブ時以外もポケット型Wi-Fiを利用したい方は、
という点は、きちんと確認しましょう。
例えば、車載用Wi-Fiとして例にあげた「ドコモインカーコネクト」は、原則運転中しか利用できません。
また、バッテリーレスの「USB型」のポケット型Wi-Fiも、USBポートがないと利用できません。
ドライブ時以外も利用したい方は、バッテリー内蔵のポケット型Wi-Fiの利用がおすすめです。
③通信容量はどれほど必要か
利用可能な通信容量も大きなポイントです。
具体例をあげると、

無制限のポケット型Wi-Fiは、ざっくり月4~5,000円ほどします。
逆に言うと、車内以外での利用も視野に入れている場合、20 / 50GBなど制限があるモノは少し使い勝手が悪いかもしれません。
なお、詳しくは「月額なしのポケット型WiFiって無料で通信できるの?なぜ人気か調査した結果」にてお伝えしていますが、通信容量別のおすすめサービスは下記の通りです。
- ①月平均8.3Gまでのデータ利用に収まる方
- ②毎月10GB以上のデータ利用量が確実な方
プリペイド式WiFiの方がお得
- 代表的なサービス
- 365Wi-Fi
- Free-Style Wi-Fi
- リチャージWi-Fi
月額制のレンタルサービスがおすすめ
- 代表的なサービス
- モンスターモバイル
- THE Wi-Fi
- ゼウス Wi-Fi
④料金は月額制か / プリペイド式か
とはいえ、
「自分にはどれくらい容量が必要か、わからない…」
という方も多いでしょうか。

データ消費量の予測って、なかなか難しいですよね。
利用する際は、
「端末購入→都度、データチャージ」
という流れになるので、月額は一切かかりません。
1度端末さえ購入しておけば、「データが足りない」ときに即チャージ可能です。
「月額0円のポケット型Wi-Fi」なら、思っていたよりデータ利用がない場合、チャージをしなければいいだけなので損することがありません。
- 月額制のモバイルWi-Fiサービス
- プリペイド式のポケット型
- データ消費の有無に関わらず、料金が発生する
- 解約金が発生する可能性がある
- 毎月10GB以上の利用が確実なら、「月額制」の方がお得
- 端末購入は必要
- データは都度チャージできる
- 解約等の手間がない

詳しくは、こちらの記事で解説しています。
関連記事:月額なしのポケット型WiFiって無料で通信できるの?なぜ人気か調査した結果
おすすめの車内用Wi-Fi4選

車内用におすすめのWi-Fiサービスをまとめてみると、下記のようになりました。
①ドコモインカーコネクト | ②モンスターモバイル | ③Free-Style Wi-Fi | ④365チャージWi-Fi | |
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おすすめ度 | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★☆ |
サービス形態 | 車載用Wi-Fi | ポケット型Wi-Fiのレンタルサービス | プリペイド式(チャージ式)Wi-Fi | USBタイプのWiFi |
料金 | 550円/日 1,650円/月 13,200円/年 | 月1,980円~ | 端末:17,600円 端末(100GB付):23,100円 | 端末(100GB付):19,800円 |
特徴 | ・対象車種なら申し込むだけで利用可 ・なお、基本は「ルーター」の用意が必要 | ・端末代が無料 ・14日間お試しキャンペーンがある ・無制限プランもある | ・月額0円 ・契約は一切不要 ・24時間いつでもアプリからチャージ可能 | ・バッテリーレス ・月額0円 ・24時間いつでもアプリからチャージ可能 |
各サービス、詳しくみていきましょう。
【対象車種なら】ドコモインカーコネクト
ドコモインカーコネクトは、車載用Wi-Fiの定番サービスです。
データは制限なく利用できて、かつ料金は下記の通り。
有効期限 | 料金 |
1日(24時間) | 550円 |
30日 | 1,650円 |
365日 | 13,200円 |
日産の対象車種であれば、ルーターの準備も不要のため、お得に車内のWi-Fi環境が整います。
ちなみに「パイオニア DCT-WR100D」は、Amazonで19,201円でした。
※2025年2月時点
運転中しか利用できないことを考えると、対象車種でない方にはポケット型Wi-Fiがおすすめです。
関連記事:ドコモインカーコネクトの評判はどう?家でも使えるか調査してみました
【初期費用は安くしたいなら】モンスターモバイル(端末レンタル)

サービス名 | モンスターモバイル |
利用エリア | NTTドコモ/SoftBank/KDDIのLTEエリア |
通信速度 (理論値) | 下り:150Mbps 上り:50Mbps |
端末代 | 無料 (解約時に返却要) |
月額料金 | →1,650円~(※) 縛りなし:2,640円~ |
貸与品 | ・Macaroon SE ・ケーブル(Type C / 1m) |
特徴 | ・端末代が無料 ・14日間お試しキャンペーンがある ・容量UPのプラン変更が可能 ・詳細はこちら |
上記リンクから公式サイトで詳細を確認できます。
続いて、おすすめなのがポケット型Wi-Fiのレンタルサービスの「モンスターモバイル」です。
端末代が無料なため、端末の購入は必要なく、また解約時に端末代の残債が請求されることもありません。

月額料金は、「20 /50 /100GB」と容量ごとに下記体系となっています。
プラン名 | 月額料金 |
2年契約20G | 1~6ヶ月目(※):1,650円 7ヶ月目~:1,980円 |
2年契約50G | 1~6ヶ月目(※):2,200円 7ヶ月目~:2,530円 |
2年契約100G | 2,948円 |
無制限プラン | 4,378円~ |
上記リンクから公式サイトで詳細を確認できます。

競合と比べても、月額料金は「最安級」です。
なお、料金については、こちらの記事で詳しく比較しています。
関連記事:【繋がらない?】モンスターモバイルの評判は?契約前に知っておきたい情報まとめ
とはいえ、通信速度が不安な方も多いでしょうか。
「安い分だけ質が低いのでは?」
と、不安になりますよね。
そういった不安な方向けに、モンスターモバイルでは「14日間お試しキャンペーン」を実施中です。

※適用条件について、詳しくは公式サイトをご確認いただければと思いますが、適用の場合「送料の1,100円」のみで解約可能です。
※最新の情報は、公式サイトをご確認ください。
【月額0円がいい方】Free-Style Wi-Fi(プリペイド式)

サービス名 | ![]() |
料金 | 端末:17,600円 端末(30GB付き):19,800円 端末(100GB付き):23,100円 |
端末 | Macaroon M3A |
最大速度(理論値) | 下り(受信)150Mbps 上り(送信)50Mbps |
特徴 | ・月額料金0円 ・面倒な契約は一切不要 ・24時間いつでもチャージ可能 ・詳細はこちら |
続いて、プリペイド・チャージ式のポケット型Wi-Fiだと「Free-Style Wi-Fi」がおすすめです。
前述の通り、プリペイド・チャージ式は「月額0円」で利用できるため、使うときだけチャージして利用したい方に最適です。

利用開始時に、「端末購入」が必要な分、初期費用は少しかかります。
料金面でも、Free-Style Wi-Fiの「データチャージ料金」は、他サービスと比べてもかなり安いですよ。
●データチャージ代金

詳しくはこちらの記事で解説しています。
関連記事:【体験談】Free-Style Wi-Fiの評判を調査!使ってみて通信速度や使い心地をレビュー
「データチャージとかよくわからそう…」
と、不安な方は、端末購入時に「容量とセットの端末」を購入するといいでしょう。

【バッテリーレスのポケット型WiFiなら】365チャージWi-Fi

バッテリーレスの「USBタイプ」のポケット型Wi-Fiなら、「365チャージWi-Fi」がおすすめです。
365チャージWi-Fiも「チャージ式」のため、月額は0円。
車内利用の際は、ご覧のようにポートへ差し込むだけで利用できます。

バッテリーレスのため、USBポートがないと利用できませんが、その分端末料金は安いです。
主にドライブ時のみ利用したいのであれば、車に置いておけば忘れることもないので安心です。
ドライブ中にポケット型Wi-Fiを使ってみた感想
「Wi-Fi情報館 編集部」では、実際に利用できるポケット型Wi-Fiをドライブ時に使ってみました。
- Free-Style Wi-Fi
上記サービスのポケット型Wi-Fiを、筆者の地元である「千葉県」でのドライブ中に利用。

土曜日の日中に使ってみましたが、特に問題なく利用できました。
利用用途としては、
- スマートフォンで音楽をかける
- カーナビをチェックする
という程度ですが、特に問題はありませんでした。

ポケット型Wi-Fiには全く興味のなかった筆者の父も、1台もってみようかな、と言っててビックリ。
今回は、山間部等では試せていませんので、あくまでも参考程度の情報にはなりますが、通常のネット接続は問題ありませんでしたよ。
さいごに
本記事では、「車内用Wi-Fi」について、実際の利用方法やおすすめのサービスをお伝えしました。
- ポイント①そもそも必要か
- ポイント②運転中以外も利用できるか
- ポイント③通信容量はどれほど必要か
- ポイント④料金は月額制か / プリペイド式か
上記STEPの通り、闇雲に契約せず、車種やドライブ時以外の利用の有無を考えることが大事、とお伝えしました。
ご自身の利用状況に、1番あったサービスを選んでみてください。
「結局、どれがいいかわからない…」
という方は、月額0円のプリペイド式のポケット型を選んでおけば大丈夫です。

ご覧いただき、ありがとうございました。