今やインターネット環境(Wi-Fi)はなくてはならないものになりました。
電気・ガス・水道と並んで、日常生活に必要なライフラインとして捉えている方も多いのではないでしょうか。
引越しをする際も、移転先のアパートやマンションが光回線に対応しているのか?その他インターネット回線は使えるのか?というのは、部屋探しをする上で重要なポイントになってきます。
もちろんスマートフォンの契約があれば、ある程度のインターネット利用は可能ですが、スマートフォンだけでは利用できるデータ容量に限りがあります。
しかし、新たにインターネットを引こうと考えた時に「どの回線が一番自分に合っているか」というところが非常に難しい。
特に一戸建ての住宅よりも、アパートやマンションの方が選択肢が多く、回線選びが難しいと感じます。
そこで今回は、アパートやマンションなどの「集合住宅でインターネットをうまく利用するにはどうすればいいか?」という視点から、インターネット回線を紹介していきます。
ぜひ、自分にあった回線を見つけてくださいね。
※本記事に記載の金額は全て税込みです。
アパート・マンションで利用できるインターネット回線の種類
非常に多くの選択肢があるインターネット回線ですが、ざっとカテゴリ毎に大きく分けると、以下のようになります。
- 固定回線(光回線、ケーブルテレビなど)
- ホームルーター(置き型Wi-Fi)
- モバイルWi-Fi
それぞれどのような回線なのか、簡単に説明していきます。
固定回線
●光回線(マンションタイプ)
NTTのフレッツ光、KDDIのauひかり等に代表される光回線のマンション専用のプランです。
建物全体に光回線の設備が入っていれば、マンション用の料金プランで光回線が利用できます。
●光回線(ホームタイプ)
集合住宅用の光の設備が導入されていない場合に適用となる、戸建用のプランです。
個別に回線を引くため、マンションタイプよりも速度は安定する可能性が高いですが、その分料金が高いのがネック。
また、オーナーや管理会社に工事の許可を取る必要も出てくるため、工事が出来ない場合もあります。
●ケーブルテレビ
元々は地デジやCS放送(スポーツ、映画等)が観れるテレビ用の回線ですが、インターネットの利用も可能です。
代表的なサービスとして「J:COM」などが挙げられます。
●建物に備え付けの回線
インターネット環境が整っている建物に住んでいる場合のみ利用可能という、少し特殊な回線です。
レオパレスの「レオネット」や、D-roomの「D.U-NET」などが有名ですね。
ホームルーター(置き型Wi-Fi)
回線工事不要で、ルーターをコンセントに挿すだけでWi-Fiが利用できるという便利な回線です。
ドコモやWiMAXなど、ここ数年サービスを提供する会社も増えてきており、今注目の回線ですね。
モバイルWi-Fi
ホームルーター同様に工事不要で利用できる回線で、ホームルーターと違って持ち運び可能というのが最大の特徴。
一般的には携帯の電波が入るエリアであれば利用できることが多いので、自宅以外でもインターネット環境を整えたいという方向けのサービスです。
どの回線を選べばいい?目的別のおススメ回線
ここまで、集合住宅で利用できる各回線について簡単に説明しました。
で、結局どの回線を選べばいいの??
というわけで、ここからは「どの回線を選べばいいか」を説明していきます。
結局のところ「何を重視するか」が回線選びのキーポイントになってきます。
料金の安さなのか、通信速度なのか、それぞれ求めている要素が違うと思いますので、自分が何を重視しているかを考えながら検討するのがいいでしょう。
【おススメ!】コスパNo.1はマンションタイプの光回線
やっぱり光回線が安心!
固定回線の人気No.1!
「極力費用を抑えて、安定した回線を使いたい」というのが、ほとんどの方の理想ではないでしょうか。
そのバランスが一番いいのがマンションタイプの光回線です。
フレッツ光(光コラボレーション)やauひかりなど、サービスにより料金はそれぞれ異なりますが、どの回線も比較的月額の費用が安く、且つ安定した光回線が利用できるということで、非常に人気があります。
マンションタイプの光回線が使えない場合は?
- マンションタイプの設備が入っていない
- 工事費を払いたくない
- 工事が面倒(忙しくて立ち合い出来ない)
上記のような理由で、光回線が使えない。もしくは使いたくないという場合もありますよね。
①データ無制限(使い放題)を希望するなら【ホームルーター】
データ無制限で利用したいならホームルーターがおススメ!
エリアによっては5G回線も利用可◎
光回線と同様に使い放題で利用できるので、いわゆる「光回線の代わり」に近いサービスでしょう。
ただし、光回線と違い、電波を拾ってWi-Fiを供給するサービスなので、利用するエリアによっては繋がりにくい場合もあります。
そして、マンションタイプの光回線よりは月額料金が高めなので注意しましょう。
・光回線と同様に使い放題で利用可能
・エリアによっては繋がりにくい場合がある
②外でも利用したいなら【モバイルWi-Fi】
家でも外でもWi-Fi環境が欲しい人はモバイルWi-Fi!
ホームルーターと違う点として、外に持ち運びできるというメリットがあります。
カフェなどでPC作業をする人は特に重宝しますね。
しかし、ホームルーター同様、利用するエリアによってはあまり速度が出ない・つながらないという可能性もあるので注意が必要です。
また、光回線やホームルーターと大きく違う点として、モバイルWi-Fiは基本的に使い放題ではありません。
月々50GBや100GBなど、利用できるデータ容量が限られている場合が多いので、オンラインゲームや動画・映画の長時間視聴など、大容量を必要とする人には向いていません。
逆に、大容量や高速通信を求めない人にはおススメです。
・月額料金が安い
・自宅では光回線、外ではモバイルWi-Fiという併用も可能!
・エリアによっては繋がりにくい場合がある
光回線を使いたいけど、マンション用の設備が入っていない・・・
でもやっぱり光回線がいいなぁ・・・
オンラインゲームをするから安定した光回線が使いたい・・・
という場合は、月額料金が高くなってしまいますが、ホームタイプの光回線を検討するのも一つの手です。
工事出来ない可能性もあるので注意!
速度を求めなければ・・・建物に備え付けの回線
基本無料で利用できるのは◎
でも速度は期待できないかも・・・
レオパレスの「レオネット」や、D-roomの「D.U-NET」など、建物ごとに細かいサービス内容は異なりますが、利用料金が基本無料ということが多いです。(加入するプランにより有料の場合もあります)
また、部屋の契約と同時に行うことが出来るので、わざわざ色んな回線を自分で探したり、別で契約したりしなくていいというメリットもあります。
しかし、口コミや評判などを見ていると「速度が遅い」という声が多数あり、これが最大のデメリットであると思います。
だだ、「無料で使えるなら遅くてもいい」「通信速度は全然求めていない」という人もいると思いますし、そういう人にとってはおススメの回線と言えるでしょう。
もし今の部屋(または引っ越し先)に備え付けの回線があるのであれば、まず利用してみてから、満足できなければ他の回線を探すという流れでもいいかもしれません。
速度に満足できなければ他を検討すべき。
【回線別】おススメのサービスをご紹介!
ここまで、それぞれの特徴とおススメポイントを紹介してきました。
それぞれの回線を提供しているサービスは沢山ありますが、その中でもおススメのサービスを紹介していきます!
■おススメの光回線
ソフトバンクユーザーなら【ソフトバンク光】
NTTの光回線を利用した、光コラボレーションのサービスです。
ソフトバンクのスマートフォンを利用中の場合は「おうち割光セット」というセットの割引が組めるので、ソフトバンクユーザーにはぴったりの回線ですね。
ソフトバンク光/マンションタイプ | |
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契約事務手数料 | 3,300円 |
月額料金 | 4,180円 |
契約期間 | 24ヵ月(自動更新) |
ドコモユーザーなら【ドコモ光】
ソフトバンクと同様、NTTの回線を使った光コラボレーションのサービスです。
こちらもスマホとのセット割引がありますので、ドコモユーザーはドコモ光がおススメですね。
ドコモ光/マンションタイプ | |
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契約事務手数料 | 3,300円 |
月額料金 | 4,400円~ |
契約期間 | 24ヵ月(自動更新) |
auユーザーなら【auひかり】
auひかりはNTTの回線ではなく、KDDI独自の回線を利用したサービスです。
こちらもauのスマートフォンを利用中の場合は「スマートバリュー」というセット割引が組めるので、auユーザーにはおススメ。
しかし、NTTの回線と比べるとマンションタイプの設備が導入されている建物の数が少ないため、利用したくても利用できない可能性もあります。
au光/マンションタイプ | |
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契約事務手数料 | 3,300円 |
月額料金 | 4,180円 (タイプV 16契約の場合) |
契約期間 | 24ヵ月(自動更新) |
■おススメのホームルーター
ドコモユーザーなら【ドコモ home 5G】
ドコモから発売されているホームルーター。名前の通り、5G回線対応機器となっています。
高スペックで高速通信可能。かつ、光回線と同様に制限なしの使い放題なので、ホームルーターを利用する場合は、これが一番おススメです。
ドコモ home 5G | |
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契約事務手数料 | 3,300円 |
月額料金 | 4,950円 |
端末代金 | ※1,100円×36回(39,600円)割引=実質無料 |
契約期間 | なし |
ソフトバンクユーザーなら【SoftBank Air】
ソフトバンク光と同様、スマホとのセット割引「おうち割光セット」が組めるので、ソフトバンクユーザーにはおススメです。
最初の24か月間は割引により安く利用できますが、25ヵ月目以降はドコモよりも高くなるので注意しましょう。
SoftBank Air | |
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契約事務手数料 | 3,300円 |
月額料金 | 5,368円 (24か月間は4,180円) |
端末代金 | ※1,980円×36回(71,280円)割引=実質無料 |
契約期間 | なし |
【WiMAX Speed Wi-Fi HOME 5G L12】
WiMAXもおススメのホームルーターです。
ドコモ・ソフトバンクに比べて提供されているエリアが若干狭いですが、エリア内であれば5G回線も対応しているので高速通信が可能です。
また、従来のWiMAXは「3日で10GB利用すると速度制限がかかる」という制限がありましたが、2022年2月1日より、5G対応のプランであれば、3日で10GBの制限がなくなりました!
ちなみにWiMAXは各プロバイダにより、月額料金などのサービス内容が異なります。(機器のスペックは同じ)
どのプロバイダがいいの・・・?と迷う場合は以下の記事を参考にしてみてください。
■おススメのモバイルWi-Fi
【MONSTER MOBILE(モンスターモバイル)】
docomo、au、SoftBankのLTE回線が使えるため、提供エリアの広さが特徴。
また、料金も安く、モバイルWi-Fi業界の中でも最安クラスです。
WiMAXと比べると速度や容量は劣りますが「WiMAXほどの速度や容量は必要ない」という場合には、お得に利用できるモバイルWi-Fなのでおススメです。
20Gプラン/月 | 50Gプラン/月 | 100Gプラン/月 | 2G/日 | 3G/日 | 5G/日 | |
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容量/月 | 20GB | 50GB | 100GB | 最大62GB | 最大93GB | 最大155GB |
月額料金 | 2,090円 | 2,640円 | 3,388円 | 2,728円 | 3,278円 | 3,828円 |
契約期間 | 1年 or 縛りなし | |||||
解約手数料 | 12ヶ月以内:10,780円 更新月:0円 13ヶ月以降:3,300円 ※縛りなしプランの場合は解約手数料なし |
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通信キャリア | 3キャリア |
※縛りなしプランの場合は、各プランに+550円
まとめ
アパート・マンションなどの集合住宅でインターネットを利用する方法についてご紹介しました。
自分に合った回線は見つかりましたでしょうか。
やっぱり、何だかんだで今は光回線が一番おススメですね。
光回線が導入されているアパート・マンションも年々増えていますし、まずは建物を調べてみて、設備が導入されていれば光回線を検討するのがいいでしょう。
しかし、今は光回線以外のサービスも充実していて、昔ほど光回線一強の時代ではないと感じます。
一昔前には、光回線が使えない場合はADSLしか選択肢がないという時代もありましたが、その時代を考えれば今の「ホームルーター」や「モバイルWi-Fi」は大変便利になったと思います。
今後も便利なサービスがどんどん出てくるといいですね。
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