カバンに入れて持ち歩くことも多いモバイルルーター。
電源入れっぱなしで入れておくと本体が妙に熱くなっていることがあります。
そんな時大丈夫かな?火がでたりしないよね?なんて心配になる人もいるのでは?
そこでモバイルルーターがなぜ熱くなるのか?その原因と対処方法を紹介していきます。
モバイルルーターが熱くなるのはなぜ?
大前提として異常な熱さでないなら仕様の範囲内
モバイルルーターが熱くなる原因としては、基本的に発熱しやすい設計や仕様の場合があります。
この為、手に持てないほどの熱さでなければ、仕様の範囲内として正常の可能性が高いといえます。
仕様で熱くなるケースでは次のような原因が考えられます。
熱くなる原因別の対処法
- 密閉された空間に保管している
- 故障している
- 大量にデータ通信している
密閉された空間に保管している
特に故障の問題がないときの対処方法は、熱のこもらない使い方が基本となるでしょう。
具体的には、バッグに入れっぱなしよりも外に出したり、財布や手帳などを上にのせないことです。
また、風通しの良いところに出して、本体の熱が下るのを待つのも1つの方法です。
故障している
手に持てなかったり触れられてもやけどの恐れを感じる場合は、故障の可能性があるので契約先に相談するのが賢明です。
仕様の範囲内であっても、手で触れて熱いと感じるくらいの発熱は低温やけどのリスクがあります。
モバイルルーターには、温度センサーが内蔵されていて、熱くなる場合の機能を制限する仕組みがあります。
特に充電中に発揮される機能で、想定された温度以上に本体が発熱すると、故障を防ぐ為に充電が一時的に停止します。
このケースの原因は周辺環境の温度が高い、熱がこもる使い方をしているなどが挙げられます。
対処方法は涼しい場所に移動して熱を下げる、風通しを良くして冷めるのを待つといったやり方があります。
大量にデータ通信している
モバイルルーターの発熱は、短時間の内に膨大なデータ処理を行ったり、長時間通信が続く場合に熱くなる可能性が高くなります。
内部の演算パーツに高い負荷がかかるわけですからね。
そもそもモバイルルーター本体の発熱は、データの処理量が膨大だと多くの電力を常に消費するような状況で発生します。
つまり、通信が集中する大容量データの送受信や、通信が継続的に発生するオンラインゲーム、もしくはストリーミング動画の視聴が原因になり得ます。
そして発熱しているパーツを冷やすのは空気(空冷式)なので、熱が発生しつづけると当然追い付かなくなってしまいます。
これが熱い夏場だったりするとさらに熱くなりやすいわけですね。
対処方法は送受信するデータを小分けにしたり、通信速度を制限しながらやり取りをする方法です。
オンラインゲームやストリーミング動画の視聴については、一時的に通信を中断するか、やはり同じく制限を掛けて通信を行うのが無難です。
どちらも涼しい、冷房が効いているような部屋なら発生リスクが低いので、根本的には涼しい部屋に移動するのが正解です。
ただ、涼しい環境でも放熱を妨げる使い方をすると、室温が低くても熱がこもって動作に支障が生じる恐れが気を付けましょう。
熱くなるとこんなデメリットがあります
バッテリー寿命が縮まる
動作に問題はなかったり高温のエラー表示などはなくても、熱くなる状態を放置するとモバイルルーターの寿命が縮まります。
いくら熱くても、水を掛けたり氷などで冷やすのはNGですから、くれぐれもこのような対処方法は行わないように要注意です。
モバイルルーターで防水耐性のあるモデルはほぼありません。
私が知る限りではワイモバイル「803ZT」くらいですね。
参考記事
⇒ワイモバイル「803ZT」ってどうなの?
急に冷やすと故障する可能性が高くなる
なお防水機能がついていれば水が掛かっても故障の恐れは小さくなりますが、急に冷やすと内部で結露が発生するので注意してください。
氷を使えば冷却効果の面では強力ですが、本体内部との温度差が大きくなればなるほど結露が生じて故障リスクが高まってしまいます。
ですので氷で冷やすのはやめましょう。
熱くならないための対処法
モバイルルーターを立てておく
モバイルルーターは机やテーブルに倒して置くよりも、スタンドなどを使って立てた方が熱くなる可能性が抑えられます。
これは空気に触れる表面積が増えて、効率良く放熱が行われるのが理由です。
倒した状態だと机やテーブルに触れる面積が広いので放熱の邪魔になる恐れがあります。
(テーブル表面が冷えているなら別ですが)
この状態で明らかに本体が熱を持つ、あるいは動作に異常が発生する場合は、置き方に原因があるといえるでしょう。
対処方法は少しでも多く空気に触れさせるように、スタンドを使うか壁に隙間を作り斜めに立て掛けるように置くのがポイントとなります。
そんなときに便利なのが専用クレードル。
(上画像の台座部分)
おおくのモバイルルーターには本体を斜めにおける置台(クレードル)が用意されています。
別売品なので多少コストはかかりますが、室内で使うときには持っておくと安心です。
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⇒WiMAXクレードルの値段を比較!
直射日光を避ける
他には、日光が射し込む窓際を避けるのも有効な対処法となり得ます。
動作温度は製品によりますが、一般的に0℃から35℃くらいの範囲内と定められています。
30℃を超えるような室内や直射日光があたる場所だと、ヘビーな使い方をしなくても本体温度が上がり、上限に達する時間が短くなることがあります。
夏場の屋外は日差しが強い場所だと局所的に30℃を上回りますし、直射日光があたることも多くなるので、屋外での使用にも注意が必要となります。
熱を冷ますなら電源オフが安心です
最も安全な対処方法は、モバイルルーターの電源を切って熱くなる原因を取り除き、温度が十分に下がってから再び使うことです。
通信のスピードが上がり、快適性が増した昨今は、本体が発熱しやすい状況になっています。
設計や製造で発熱は抑えられていますが、それでも通信が集中してデータの送受信が増えたり通信時間が長くなれば、これが原因となって発熱します。
充電中は使わない
充電しながらの使用も、発熱や故障のリスクになりますから、充電中は使わない方が安全です。
とくにバッテリーは熱に弱いため、充電で発熱している状態でさらにデータ通信するとメーカー側の想定温度を簡単に超えてしまうでしょう。
ケースは放熱性の高い素材を選ぶ
ケースに入れて使用する場合は、熱伝導率の低い素材だと熱がこもります。
金属製なら熱伝導率が高く放熱にも役立つので、本体の温度上昇や熱暴走などが抑制できます。
狙い目の素材はアルミで、軽量なこともまた持ち運びやすさの意味で魅力的です。
このように、熱の要因や対処の仕方は様々ですから、自分の状況に応じて対処してみてくださいね。
まとめ
モバイルルーター本体が熱くなっているときの原因と対処方法を解説しました。
良くあるパターンとしては、自宅やカフェなどの出先で充電しながら使うシチュエーション。
簡単に熱くなるため、こういった使い方はできるだけ避けたいですね。
モバイルルーターを長持ちさせるためにはバッテリーの劣化を抑えることがポイントです。
そのためにもここでとり上げた熱くなるような使い方を避けて利用していきましょう!