ワイヤレスで外出先でもインターネットが使える高速なモバイル回線サービス「ワイマックス」。
ワイマックスをサービスエリア内で使うと、現在一番高速な環境を実現している光回線インターネットほどではないものの、十分に高速なネット環境を利用できます。
ただなにかしらの影響によって調子が悪い時もあるんですよね。
もしそうなってしまった場合は、何が原因なのか?を突き止めていく事が改善への第一歩です。
そこでワイマックスで通信障害が発生したり機器の調子が悪いときの対処方法についてまとめました。
ワイマックスでトラブル発生時の対処法
電波の入り方が悪い時に低速になる事がよくあります。
その主な原因には次のようなものが挙げられます。
- 現在利用している位置が基地局からの電波を拾いにくい
- 基地局が故障している
- モバイルルーターのWi-Fi機能やBluetooth機能にトラブルが発生している
これら原因によって無線機能の接続が途絶えてしまう事で発生します。
そのため一つ一つ確認していく事になるでしょう。
これ以外の原因だった場合は、ページ右上の×ボタンを押していただくか、契約しているWiMAXプロバイダに問い合わせてください。
参考記事
⇒WiMAXプロバイダの問い合わせ先一覧と解約方法
で、ある程度原因が絞れたとして、そのあとどうすればいいのか?
次からはトラブル別に対処法を解説していきます。
基地局にトラブルがある場合
WiMAXの基地局側でトラブルが発生しているのであれば、対処されるまでしばらく待つしかありません。
基地局はマンション屋上など個人ではどうにもならない場所に設置されていますし、個人でやれることはありません。
ただし、普段問題なく使えていて自分の側に原因らしいものが見当たらない場合は、運営元のUQWiMAXへ問い合わせたほうが対処が早くなる可能性はあります。
多くの場合は基地局がなんらかの原因で故障したり、天候によって電波が届きにくかったりする事が原因です。
他の回線があればその回線でインターネットに接続して、ワイマックス運営元の回線事業者「UQコミュニケーションズ」が公式サイトでユーザー向けにお知らせしている内容を確認しましょう。
悪天候の場合
もし基地局によるトラブルでない時は、天候による影響で電波が届かない状態が疑われます。
ワイマックスの電波はスマホ・ケータイと同じく大気中を飛び交う電波のため、台風や急な豪雨は電波が届かない状況になりやすいんですよね。
この場合も基地局トラブルと同じく、天候が回復するのを待つしかありません。
上の画像のように雷が鳴っていると電磁波の影響も考えられますね。
通信が途切れがち・アンテナが立たない場合
ユーザー側で対処できることもあるため、次で紹介するものを1つ1つ見ていきましょう。
窓際に機器を設置する
基地局から電波を拾いにくいといったケースでは、窓際にモバイルルーターを置くと改善される可能性があります。
ワイマックスの電波は、ガラスは通過するんですがコンクリートなどの障害物に弱い特性があります。
そのため機種本体のアンテナが立ってないなら少しでも建物の外に近い場所へ設置し直しましょう。
できれば基地局がより近い窓際への設置が好ましいんですが、基地局情報はプライバシーの関係もあって教えられないそうです。
部屋に複数の窓がある場合は、よりよくなる場所を探してください。
パラボラアンテナを自作する
パラボラアンテナ代わりに金属製のボールを用意して、その中にモバイルルーターを入れる事で状況を改善出来ることもあります。
これも窓際に設置するとよりよい改善効果が期待できるでしょう。
電波受信に強い機種を選ぶ
2016年に登場したNECプラットフォームズ社製のワイマックスルーター「WX03」以降のシリーズには、外からの電波受信を補強してくれる拡張アンテナ搭載のクレードル(充電用の台座)が使えます。
(別売品/価格は3500円ほど)
どうしても室内でワイマックスを使いたい時には、WXシリーズ+別売の専用クレードルを選べば多少改善も期待できます。
我が家でもチェックしてみたところ、アンテナ1本分多く立っていたので効果は期待できるはずです。
ちなみにワイマックスルーターには、固定設置タイプのホームルーター型も用意されていて、こちらのほうが電波受信能力は優れているように思えるんですが、我が家において比較してみたところ差はありませんでした。
選ぶならモバイルルーター型WXシリーズ+専用クレードルがおすすめですね。
関連記事
⇒WXシリーズ最新機種「WX06」とクレードルを徹底解説!
機種を最新モデルに買い換える
ワイマックスルーターを最新モデルに変更するのも1つの方法です。
ワイマックスに限ったことじゃありませんが、単純に最新機種が一番高性能だと思ってほぼ間違いありません。
買い換える方法は次の3パターン。
- 中古で買う
- ワイマックスプロバイダで機種変更する
- プロバイダを乗り換える
どのパターンでも、回線契約をもう一度新規契約するか、機種変更をする必要がありますので、違約金が発生するのは、どのような条件であるのかを確認しておく事が大切です。
ほかワイマックスルーターにはUSB端子に直接挿し込んで使うタイプもあります。
USBドングルと呼ばれていて、このタイプはUSB端子が劣化したり故障していることも考えられます。
この場合も買い替え必須ですね。
Wi-Fi環境が悪い場合
ワイマックスルーターまで電波が届いている(アンテナは立っている)のに、うまく通信できてないと感じるときは、Wi-FiやBluetoothが正常に使えているかどうかを確認しましょう。
知らない間に接続が途切れていたり、端末の無線アダプタの調子が悪い時によく起こる現象です。
そんなときはモバイルルーターを再起動したり、無線を再接続する事で改善される事が多いです。
ワイマックスルーターはUSBケーブルでも接続できるので、試せるのであればパソコンにつなげて確認してみましょう。
(ホームルーター型はそのままで、モバイルルーター型は一部を除きクレードルが必要です)
もしインターネットにつながるなら、無線環境に問題が発生していると考えられます。
Wi-FiやBluetoothの無線接続は、家電などでも同じような無線が使われていることがあります。
この場合お互いの電波が干渉してうまく繋がらなくなることも。
もしそうならワイマックスルーター設定でWi-Fi電波を5GHz帯にセットしましょう。
(デフォルトでは2.4GHz帯を使っています)
これでほぼ干渉トラブルはなくなるはずです。
なお5GHz帯電波は、国がレーダー通信などで利用しているため室外での利用を電波法で禁止しているので気をつけましょう。
外で使ってしまってもわからないとは思いますが念のため。
以上のように、ワイマックスにはいろいろなトラブルが起こりえます。
通信状況が悪い場合、機器トラブルであったり、基地局での故障であったり、天候がかなり悪くて電波が届かなかったり、ユーザーが現在使用している場所の電波状況が悪かったりといった事が原因である事がほとんどです。
これらの原因以外にも、近くに強力な電磁波を発する物があった場合、たとえばテレビや冷蔵庫や電子レンジなどがあると、その電磁波の影響で電波が入りにくくなるといった事も起こりえます。
携帯電話もその一つで、とくにBluetoothでの接続していると干渉を起こす可能性があるので注意しましょう。
アップデートは必ず実施しておきましょう
ワイマックスの調子が悪くなるのは通信状況だけではありません。
モバイルルーターはスマートフォンの技術をベースに作られているケースが多く、機種によっては初期状態でトラブルが発生する事が知られているものもあります。
その場合は、メーカーがアップデート用データをネット経由で配布している事が多く、通知が端末に届く仕組みになっているので、通知が来ていたらアップデートを実施してみるのも効果的です。
なおアップデータするときには、必ずACアダプターで電源を安定的に確保して作業を行う事が必要です。
途中で電源が切れてしまうと、モバイルルーターが動作しなくなってしまう事がありますので、そのような事になりますとメーカーに修理を依頼しなければいけなくなり、しばらくワイマックスが使えなくなってしまいます。
修理依頼をしている時には代替え機を借りる事が出来ますが、出来るだけ修理に出さなくていいように、アップデータを導入する時には電源を確保して作業するようにしましょう。
まとめ
ワイマックス利用時に起こるトラブルの対処方法を紹介しました。
トラブルが起こるとあせってしまう人もいると思いますが、原因は必ずあります。
ワイマックスしかインターネット接続する手段がない人は難しいのですが、今はネット検索すれば同じトラブルを解決してきた先人たちが対処法を公開してくれています。
スマホやケータイで検索してみてお金のかからない方法でダメだったら、買い替えや機種変更などを検討しましょう。
なおワイマックスを契約してすぐ繋がらないことがわかった場合は、初期契約解除制度(8日間以内なら違約金なしで解約可能)の利用も考えておくといいですよ。
初期費用は返ってきませんが、高額な解約違約金は払わなくてもよくなります。