WiMAXでスマートロックを使おう!料金を調べてみた

スマートロックをWiMAXで使う トップ画像WiMAX基礎知識

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ここ数年、スマートロックが徐々に知られるようになってきました。

テレビで紹介されているのを何度か見かけました。

それにともない商品数や関連サービスも充実してきています。

スマートロックとは、スマートフォンと同じ意味合いの「スマート=便利・すばやい」、そして「ロック=鍵」ってことで、「お手軽に管理できる鍵」といった意味になります。

これでもまだ意味不明かもしれませんね(汗)

ってことでWiMAXでスマートロックを使う方法を紹介する前に、スマートロックについて簡単に解説しておきます。

スマートロックとはこんなもの

要はインターネットを通して管理できる鍵がスマートロックってやつです。

家の玄関ドアにWi-Fiでつながる機器を取り付け、スマホなどでアクセス・操作することで鍵の現物を持っていなくても開け締めできるものですね。

キュリオスマートロックの仕組み解説図

というわけで、スマートロックを使うには何かしらインターネット回線を契約していないと使えません。

自宅でWi-Fi環境を構築できるネット回線には、

  • 光回線
  • ケーブルテレビ
  • ADSL(はほぼ終了していますが)
  • ワイヤレス回線(WiMAXなど)

などがあります。

一応ガラケーやスマートフォンもワイヤレス回線のインターネット回線サービスですね。

ただ自宅にずっとスマホを置いておき、Wi-Fiルーターとして使う人はいないと思いますし、そんな使い方できないと思います。
(テザリングを常時オンにしておくのは現実的ではないでしょうし)

そもそもこれではスマホの価値がありません。

ワイヤレス回線で使うならWiMAXなどのWi-Fiルーターを契約することになるでしょう。

そこでここでは「WiMAX」に注目し、スマートロックを導入する方法についてまとめました。

スマートロックをWiMAXで運営するには?

WiMAXを契約できる業者(プロバイダ)は25社以上あるんですが、その中に1社だけ、スマートロックプランを提供しているプロバイダ「novas WiMAX」があります。

自分であれやこれや設定するより、最初から提供されているサービスを契約するのが一番簡単です。

そこで「novasWiMAX」のスマートロックプランがどんなものなのか、他社でWiMAXだけ契約→スマートロック端末を別途購入するのではどっちがいいのか?について比較してみました。

まずnovas WiMAXの「Qrioスマートロックセット」についてみていきます。

novasWiMAXのQrioスマートロックセット

伸ばすワイマックス キュリオスマートロックセット

セット内容は次の通りです。

  1. WiMAXホームルーター「novas HOME+CA」
  2. Qrioスマートロック+Qrio Hub

ホームルーターは、「novas」とあるとおりnovas WiMAX運営元が製造販売している自社端末。

これとQrio株式会社(キュリオ)が販売するスマートロック機器を、「novas WiMAX」で専用プランとして販売しています。

このセットを選ぶメリット

  1. ホームルーターの端末代が0円
  2. WiMAX利用料金の1~2ヶ月目が2980円に割引
  3. スマートロックセット2端末で25800円→9800円
【1】ホームルーターの端末代が0円

WiMAX端末に明確な定価はありませんが、故障時の代金をみると2万円となっていることが多いです。

よって2万円がタダになるのはかなりのメリット。

・・・に思えるかもしれませんが、実はnovas WiMAXに限らず、ほとんどのWiMAXプロバイダでは端末を0円販売しているんですよね。

なのでありがたい特典ではあるんですが、ここだけの特別サービスってわけではありません。

【2】WiMAX利用料金の1~2ヶ月目が2980円に割引

novasWiMAXの基本月額は4380円。

これが最初の2ヶ月間だけ2980円に割引される特典あり。

・・・なんですが、これもQrioスマートロックセットプランより、普通にWiMAX単体で契約した場合のほうが安かったりします。

セット料金が月額4380円なのに対し、単体契約なら3980円(3年間)で使えるため、縛り期間トータルで14400円も割高ってことですね。

【3】スマートロックセット2端末で25800円→9800円

キュリオロックとキュリオハブの価格

Qrioスマートロック端末はアマゾンなどで普通に売ってます。

その販売価格は

  • Qrioスマートロック・・・12000円程度
  • Qrio Hub・・・7000円程度

なので、1万円くらいオトクになる価格設定ですね。

この一点だけみると魅力的なんですが、novasWiMAXの通信料金を考えると、残念ながらセットプランじゃないほうがお得。

WiMAXは単体で契約、スマートロック端末も別途購入したほうがいいです。

そこでそれぞれの特徴をざっくりまとめました。

novasWiMAXはこんなプロバイダ

ノバスワイマックスの特徴

novasWiMAX(ノバワイマックス)はWiMAX2+を採用しています。

従来のWiMAXとの違いは、転送測度のスピード化と帯域制限(通信制限)が付きます。

WiMAXは下り速度が最大40Mbpsでしたが、WiMAX2+は下り最大速度110Mbpsとなりました。

2015年からは通信技術の進歩によって下り最大速度を220Mbpsにグレードアップ、その後も新技術によっていまでは1000Mbpsを超えるまでなっています。

1000Mbpsっていうと光回線並の速さなんですが、スマートロックセットプランで契約できる端末「novas Home+CA」はおすすめとは言えません。

novas Home+CAをおすすめしない理由

novasWiMAX novasHome+CA

「novas Home +CA」は下り最大速度220Mbpsで、最大18台の端末を同時接続できるWiMAXホームルータ。

実用上これで十分ではあるんですが、WiMAX最新モデルに比べるとスペックが大きく劣っています。

たとえば「Speed Wi-Fi HOME L02」というモデルなら、最大1000Mbpsで40台も同時接続可能とかなり性能差が見られるんですよね。

どうせ端末代は0円なので、最新モデルを選んだほうが快適です。

novasWiMAXをおすすめしない理由

性能がかなり上のライバル機種は、novasWiMAXでは扱っていません。

もしラインナップに加えたら自社製品とバッティングしてしまいますからね。

また料金もここより安いプロバイダがあります。

よって選べる端末的にも料金的にも別のWiMAXプロバイダを選んだほういいですね。

今後のニューモデル投入や新キャンペーンに期待したいところです。

Qrioスマートロックはこんな機器

キュリオスマートロック Q-SL1

Qrioスマートロックは普通に市販されている商品です。

それをnovasWiMAXがプランに取り入れた形ですね。

スマホはiOS 11.4以上、Android 5.0以上でないと対応していないので注意しましょう。

スマートロックの仕組み

スマートフォンでドアの開施錠をする仕組みです。

【メリット】

現物に鍵を持ち歩かなくてよくなります。

メリットはスマホアプリで簡単に鍵をシェアできること。

専用アプリをダウンロードしてログインすれば、メールアドレスで鍵をシェアできます。

家族はもちろん、鍵の管理マネジャによって他人にも一時的に鍵を開けられるようにできるため、民泊サービスなどで活用可能です。

【デメリット】

デメリットはハッカーなどに入り込まれると、簡単に鍵を開錠・施錠できてしまうこと。

またスマホを喪失したりすると簡単に使われてしまう危険性が高いことですね。

ほかにもスマホのバッテリーがなくなると鍵を開けられないのも不安要素の1つです。

口コミ・評判

そこで「Qrioスマートロック」利用者の口コミ・評判をサクッと調べてみました。

  • こども達に留守番や家に帰るのが間に合わなかった時に、鍵の開閉が出先で確認できるのが良い
  • 手ぶら解錠とかすごく良い
  • qrio は本体がでかい
  • ドアに近づくだけで開錠してくれる
  • 結局、鍵は持ち歩いてる

アマゾンレビューは星3点台とそこまで高くないのですが、ネット上では比較的好意的な声が多いように感じます。

私もスマホになにかあったら不安なので鍵は持ち歩くと思いますが、スマホが近づくとオート開錠はいいですねー。便利そう。

 

novasWiMAXのスマートロックプランはあり?なし?

Qiroのスマートロック機器は安く手に入りますが、ほかが残念なんですよね。

よって

  • QrioスマートロックとQrio Hubは別途購入
  • WiMAX最新ホームルーターを別のプロバイダで契約

することをおすすめします。

おすすめWiMAXプロバイダ

novasWiMAXより安いプロバイダでイチ推しなのは「GMOとくとくBB」です。

ここはnovasではやっていない現金キャッシュバック特典が業界一のプロバイダ。

そこでQrioスマートロックセットプランとGMOとくとくBB+Qrio別途購入時の料金を比較してみました。

※Qrioはアマゾン価格を参照(スマートロック 12000円/Hub 6940円)
※税別価格
※GMOとくとくBBの現金バックは3万円で計算(毎月変わるため)
※3年縛りデータ無制限プランで計算

 novasWiMAXGMOとくとくBB
Qrio機器代9800円18940円
WiMAX端末代0円0円
3年間の通信料154880円122160円
総合計164680円141100円

安い方を赤文字、高い方を青文字にしてありますが、一目瞭然ですね。

GMOとくとくBBの現金バック額は毎月変更されるのでこのとおりにはなりませんが、3万円を切ることはほぼないため、これ以上に安くなると思っておいてください。

 

今月のキャッシュバック額をチェック
GMOとくとくBB 公式

 

まとめ

徐々に普及し始めているスマホで鍵管理できるスマートロックをWiMAXで運用する方法についてまとめました。

車から恋人までいろいろなサービスがレンタルできるようになっている現在。

データもクラウド管理が当たり前になるなど、「モノを持たない」ようになってきています。

鍵もここに加わったわけですね。
(スマホは必要ですが)

スマホをなくしたらどうすればいい?などまだ不安要素はあるものの、メリットは十分あります。

固定回線を契約しているならそちらをおすすめしますが、これからスマートロック導入を考えていてネット回線がないなら、WiMAXでの運用も選択肢の1つとしておすすめです。